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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『アンナチュラル』松潤ドラマ超え?

『アンナチュラル』が松潤ドラマ超え? 有罪率99.9%の裁判を逆転&毒をもって毒を制す展開が秀逸!

 そもそも松潤ドラマは、「え、なんでこんな証拠不十分なのに起訴されちゃうの?」と、取っ掛かりの部分からユルい感じなのですが、石原ドラマは少なくとも素人目には、「ああ、こいつが犯人だね」と納得するほど十分に証拠が揃う不利な状況から、見事に逆転してみせるのです。

 秀逸だったのは、数々の小さな障壁を専門的な知識で乗り越えていく展開。たとえば今回、真の凶器を特定するためにまず、被害者の骨に残った成分を検出するのですが、うまくいかず。じゃあ、心臓の血を調べる? しかし、血液には鉄が含まれているため、鉄やステンレス製品の特定はできない。そこでミコトは、刺傷部を保存しているホルマリン液を調べることを思い立つも、今度はステンレスに含まれないケイ素が検出されたため、なんじゃこりゃ? となる。

 結果的に、ケイ素は砥石の成分だとわかり、真犯人の特定につながったのですが、小さな謎が次から次へと出てくるため、見ていて飽きない。また、吹越が差別意識の強い嫌味な役を見事に演じ切っていただけに、中堂が“毒をもって毒を制す”ラストには爽快感がありました。

 欲をいってしまえば、ミコトに烏田を叩きのめして欲しかった。その方が、特に女性視聴者にとってはカタルシスになったのではないでしょうか。しかし、まあ、ミコトにはこの先、いくらでも見せ場はあることでしょう。

 次回はバイク事故の調査ということで、どのような活躍を見せてくれるのか。放送を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2018/02/02 17:00
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