実証!!“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士に取材を申し込んで、記者が「遅刻」したらどうなる……?
#インタビュー #瓜田純士
――松岡茉優が歌うシーンは、いかがでしたか?
麗子 歌唱力がすごかった。あの子がストリートミュージシャンやったら、思わず立ち止まってまうわ。上手いだけやなく、声に哀愁ある。
純士 最大の見せ場というか、伝えたいものが一番出てたシーンだったと思います。脳内妄想の世界が、リアルによって歪められて動揺し、葛藤する。妄想と現実の距離感の違い。そこがこの作品の肝のように俺は感じました。
――石橋杏奈が演じた、くるみはどうでしたか?
純士 秘密を平気でバラしておきながら、相手が怒ると、「私だけは心配してる」「私のせいだったら謝る。本当にごめん」とか重たいことを留守電に残したりする最低な女。ああいう奴って、実際いますよね。特に女子に多くない?
麗子 多い! ええ人ぶって、実は優越感にひたってるタイプ。ウチが今通ってるジムにも1人おるわ。
純士 下手したら女子の5人に1人はああいうタイプなんじゃないかな。あの手の女は嫌いだけど、それをやりすぎない感じでナチュラルに演じた女優はよかったと思います。
麗子 林真須美系女子やな。お日様みたいな顔して人を傷つけるタイプや。くるみ役もそうやけど、全体的にキャスティングが絶妙やったな。
純士 主役の子が地味じゃないですか。昔の深津絵里みたいな。それがよかった。あれ以上垢抜けちゃうと、モテないというのがウソ臭くなる。あと、イチに関してはイケメンで無口だったら誰でもOKかもしれないけど、ニに関してはブサイクでもイケメンでもないあの彼だからこそハマったのかも。身勝手に自分の思いを押し付けすぎるおっちょこちょいなところとかが、すごくよかった。片桐はいりだけは大御所で顔が売れすぎてて少々浮いちゃってた感があるけど、配役は全体的にフレッシュで素晴らしかったと思います。
――今のところほぼベタ褒めですが、気に食わなかった点はありますか?
純士 古代生物についてイチまで詳しいことがあとで判明するというのは、いくらなんでも無理があるかなと思った。学生時代の理科の授業でどっちもアンモナイトへの関心を示した過去があり、そのことをイチもちょっと覚えてた、とかならまだしもね。まあでもそれも全然気にならないレベルです。邦画のラブコメはつまんないと決めつけちゃってるところがあったけど、そういう先入観を持っちゃダメだな、いいものはいいんだなと今回素直に思いました。
――いやぁ、瓜田さんの批評も素晴らしかったですよ。予習せずに1回見ただけでここまで語れる人も珍しいのではないでしょうか。
純士 こうやって俺を褒めるときは、たいてい裏があるんですよ。遅刻の件をチャラにしようとしてヨイショしてるだけだろ? 何事もなかったような顔して鍋をつついてるけど、おまえ、待ち合わせ時間に起きてんじゃねえよ!
――いやいやいやっ、本当にすいませんでした!
純士 「裸足で帰ると風邪ひくから、そこのタカキューで靴下買って帰ったらどう?」と言おうと思ったけど、やめた。おまえみたいな奴は、勝手にふるえながら帰れ!
――ひぃぃっ!
(取材・文=岡林敬太/撮影=おひよ)
『勝手にふるえてろ』瓜田夫婦の採点(100点満点)
純士 65点
麗子 40点
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※瓜田純士公式ブログ
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