「ハゲ」理由にフラれた男が怒髪天! デート代“全額返金”を要求も……
#中国 #海外ニュース
日本では昨年、某女性国会議員が秘書の男性を「このハゲー!」と罵倒する音声が公開され、薄毛男性たちが、なんとも心苦しい思いをしたことは記憶に新しい。だが、ハゲが“差別”されるのは日本だけではない。中国でも薄毛が原因で、あるカップルが法廷闘争に突入し、大きな社会的関心を呼んでいる。
中国メディア「都市快報」(1月10日付)によると、浙江省寧波市に住む女性が見合い相手とトラブルになり、困っているという内容のメッセージをネット上の掲示板に投稿し、その内容に大きな注目が集まったという。
女性は昨年の夏、友人から見合い相手として32歳の男性を紹介された。男性は学歴も収入も高く、マンションを所有するなど“優良物件”だ。意気投合した2人は交際を開始。交際していく中で女性は男性の両親が離婚していることや、父親が博打好きだといった事実を徐々に知ることとなり、男性の複雑な家庭環境が原因でケンカをしたこともあったという。それでも2人は愛を育み、12月にめでたく婚約をする運びとなった。
ところが、である。幸せな時間であるはずの婚約記念パーティーの最中に、女性は男性の「最大の秘密」を知ることになった。実はこの男性、ハゲていたのだ。交際期間中はカツラなどでごまかしていたというが、パーティーの席上で女性が偶然、婚約者の本当の頭髪の状態を知ったという。女性が問い詰めると、男性は薄毛であったことを隠していたと非を認めたが、彼女の気持ちは収まらなかった。結果的に「薄毛は子どもに遺伝するので、あなたとは結婚できない」と婚約は破棄されたのだった。
しかし、ここで怒った男性は、この女性に「これまで交際期間に使ったお金」として2.4万元(約40万円)を返還するよう要求。さらに女性の家族にプレゼントしたアクセサリーの購入代金まで返すよう求めているという。男性は返金を求め法廷闘争も辞さない構えだが、ネット上では「だからこの男は、その年でも独身なんだよ、ハゲでケチってマジ終わってる」「俺、最近抜け毛すごいんだが、こんな事件見ていると他人事とは思えない」など、複雑な心境を吐露する内容のコメントも寄せられた。
「中国では少し前まで、男性はお金を持っていることが重要で、太っていようが薄毛だろうが、たいした問題にならなかった。しかし、昨今は一般社会や企業も欧米式の身だしなみがマナーとなっているのですが、体裁ばかりを気にするようになってしまい、若い女性の間では『ハゲた男と付き合うのはあり得ない』という極端な考えも一般化してしまいました。あるカツラメーカーの調査によれば、中国人は日本人よりハゲ人口が少なく、その理由に『烏龍茶に薄毛を抑え育毛を促進する作用がある』と、まことしやかに言われていますが、実際にはけっこう街なかを歩くと薄毛のおじさんはいますよ」(上海在住の日本人駐在員)
いずれにせよ、ハゲが虐げられる現実は日本も中国も変わらないようだ。
(取材・文=青山大樹)
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