Mっ子・キョドコとデーモン星名は共依存の関係!! 向井理の闇演技がハマりすぎな『きみ棲み』第2話
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キョドコを見ていると、イラッとしてしまう。いや、気になって、ついつい観てしまう。視聴者の意見がまっぷたつに分かれているのが、吉岡里帆の連ドラ初主演作『きみが心に棲みついた』(TBS系)です。始まったばかりのドラマながら賛否両論なのは、キョドコを演じる吉岡里帆本人の「あざとい感じがする」「でも、かわいいから許せる」という相反する評価と被るものがあるようです。恋に仕事に空回りを続けるキョドコこと小川今日子の運命はいかに? 『きみ棲み』第2話を振り返りましょう。
(前回までのレビューはこちらから)
下着メーカーに勤めるOL・小川今日子(吉岡里帆)は自分に自信が持てず、いつも挙動不審な言動をしてしまうため、学生時代から「キョドコ」と呼ばれ続けてきました。そんなキョドコですが、肌に直接触れる下着の素材に関してはこだわりがあり、誰よりも豊富な知識を持っています。職場の先輩である下着デザイナーの堀田(瀬戸朝香)は、キョドコの秘めた情熱の理解者です。堀田に励まされながら、キョドコは新しいブランドのための企画案をメンズから抜擢されたデザイナーの八木(鈴木紗理奈)にせっせと提出しては、罵倒される日々でした。
第1話の合コンで出会ったマンガ誌の編集者・吉崎(桐谷健太)が取材のために来社することを堀田から教えられ、顔を輝かせるキョドコ。取材当日、自分が取材されるわけでもないのに、キョドコはミニスカにハイヒールと思いっきりフェミニンなファッションで出社します。ところが、人の良いキョドコは先輩や上司から頼まれた雑用を断ることができず、来社した吉崎にせっかくのファッションを見せることができません。子どもの頃からの自分の要領の悪さを呪うキョドコでした。
堀田から「吉崎さん、さっき帰ったよ」と告げられて落ち込むキョドコでしたが、諦めきれずに社外へ飛び出すと、ケバブ屋台で小腹を満たそうとしている吉崎の姿が。嬉しさのあまり駆け出したキョドコは慣れないヒールのため、気持ち悪い音を立てて足首を捻ってしまいます。「どんくさいなぁ。会社にこんなヒールを履いてくるなよ」と説教する吉崎におんぶされ、うれし恥ずかし状態のキョドコ。本人はまったくの無自覚ですが、職場の同性たちがこの光景を見たら、すっごくあざとい女に映るんじゃないでしょうか。
一歩間違えるとうざいだけのキャラになるギリ寸前でコメディとして成立させる演技パターンとしては、『あまちゃん』(NHK総合)に主演した能年玲奈(現:のん)が先例として挙げられますが、『あまちゃん』は1日15分という短い時間だから許容できた世界でした。これが1話50分間となると、けっこうしんどいものがあります。かつて不倫ドラマ『ポケベルが鳴らなくて』(日本テレビ系)で、裕木奈江の演技があまりにもリアルすぎたため、劇中の役を演じただけの裕木奈江が女性誌によってバッシングされるという異常事態が起きた悲劇が脳裏をかすめます。吉岡里帆とキョドコの一心同体化が進むにつれ、ちょっと心配になってきます。
第2話ではキョドコが自分に自信が持てず、大学時代のサークルの先輩・星名(向井理)に依存するようになった経緯が描かれました。子どもの頃からおっとりしていたキョドコは、母親(中島ひろ子)から「もたもたしていると嫌われるよ」と急かされるばかりで、温かい愛情を感じることができませんでした。いつもマイペースなため、学校でも浮いてしまい、友達がずっとできないまま。大学に入ったキョドコに「キョドコはキョドコのままでいいんだよ」と初めて優しい言葉を掛けたのが星名でした。新興宗教の勧誘のように親切な笑顔で星名はキョドコに近づき、オルグしてしまったのです。
洗脳後のキョドコは、すっかり星名にオモチャ扱いされ、暴力的支配に耐える日々でした。大学を卒業し、星名の影響下から抜け出そうと努めたキョドコですが、職場の上司として現われた星名に資料室で抱きすくめられ、再び彼の術中へと堕ちていくのです。
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