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日刊サイゾー トップ  > 平昌五輪の旅行会社、前から悪評多数

平昌五輪フィギュア観戦ツアーのチケットトラブル会社、K-POPファンには“悪評”で有名だった

グリーンツアー 公式サイトより

 来月9日に開会式を控えた平昌冬季五輪で、フィギュアスケートの入場チケットを含んだツアーを販売した旅行会社が、席を確保できずトラブルになっていることが伝えられた。同社は、韓国旅行者の間で以前から悪評が多い業者だったという。

「以前からK-POPの韓国ツアーでも、たびたび問題を起こしていて、あるときは同じ所在地で会社名だけ変えて、別会社として運営を続けるなどしていたトンデモ旅行会社なんです。(大型破産となった)てるみくらぶみたいにならないか心配です」

 こう話すのは、過去にこの会社の被害に遭ったという30代女性。問題の旅行会社「グリーンツアー」が、過去に韓国人歌手のイベントチケットと抱き合わせで販売したツアーでも、イベントチケットが確保できずにキャンセルが相次ぐトラブルがあったという。

「そのときキャンセルになったのは、現地のチケット業者がちゃんとチケットを確保できていなかったからだと言い訳していましたが、あろうことか、そのチケット業者に対して直接クレームを入れるように私たち客に言ってきたんです。結果的には返金となりましたけど、それにもかなりの時間がかかって、無責任な業者という印象しかなく、今回の話を聞いて『またやったか』と思いました」

 グリーンツアーは今回、平昌五輪の男子フィギュアスケートで、リンクに最も近いA席のチケットを販売。ホテル代などと合わせて総額約1億円分を販売したというが、「韓国の業者がチケットを確保できていなかった」などとして、約束のA席を用意できなかった。さらに客からの返金要求には「会社に金がない。韓国の業者から返金があってから客に返金していく」と説明するなどして混乱を引き起こしている。

「グリーンツアーは、韓流ファンの間では、かなり悪名高いです。2015年、韓国でのイベント自体が中止になって返金を求める騒ぎがあったときも、1カ月以上も客を放置していて、その間に会社自体がなくなったんです。当時は『緑やツーリスト』という名前だった会社が、同じ場所でグリーンツアーという会社を立ち上げていたんです」

 グリーンツアーは、ホームページに「創業50周年」と老舗業者であることを前面に押し出しているが、会社の登録は08年のこと。主力商品は韓国の芸能イベントに参加できるツアーで、「この業者を使いたくないけど、日本でチケットの手配をしているのがここしかないということもあり、リスク承知で使う人もいる」と前出の女性。

「過去にあったのが、無制限に売るだけ売って、チケットを確保できていないというパターン。ファン仲間20人ほどで申し込んだとき、4人しか席を確保できていないということがあった」(同)

 さらにこの業者、過去にはJYJのDVDなど、アーティストに無断で作った海賊版グッズを販売し、アーティストの公式サイトで違法行為だと注意を呼び掛けられたこともあった。

「そのDVD販売会社はスマイルアゲインとなっていましたが、ネット上に記された会社の代表者はグリーンツアーと同じ金鍾勳(キム・ジョンフン)という人物だったんです」(同)

 また、アーティストとコラボした特別チャーター機によるツアーもあったが、「当日になって著作権とセキュリティの問題が出た」として通常の飛行機に乗せられたこともあったという。こうした過去の話を聞けば聞くほど、こんな業者に五輪チケットを手配してもらうこと自体、危うさしか感じないが、韓流スターに興味のなかったフィギュアファンがそんなトラブルを知る由もなく、「事前にわかっていれば……」との声も漏れている。

 問題のグリーンツアーに電話してみると「ただいま電話が混み合っていますので」とアナウンスが流れ待機となったが、40分以上待っても応答がなく、何度もかけ直したがつながらなかった。最近、やたらと増える旅行会社のトラブル。業界として、なんらかの対策が必要なのかもしれない。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2023/01/26 18:58
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