東京スカパラの“イラスト盗作騒動”に終止符! ハシヅメ氏は自ら「藤子贋作師」を名乗り……
#音楽業界 #パクリ
東京スカパラダイスオーケストラ(以下、スカパラ)の“イラスト盗作騒ぎ”に終止符が打たれた。
スカパラは18日、ニューシングル「ちえのわ feat.峯田和伸」(cutting edge、2月21日発売)のアートワークを発表。泣いている女性の横顔と、CDに参加している銀杏BOYZ・峯田和伸を模したようなイラストの2パターンで、手掛けたのは話題のイラストレーター・ハシヅメユウヤ氏。漫画家の藤子・F・不二雄さんの絵をおしゃれにしたような画風で知られており、このアートワークもそれであった。
この発表を受け、同日、藤子・F・不二雄さんとスカパラのファンだという人気イラストレーターの中村佑介氏が、Twitterで「藤子・F・不二雄プロと小学館にきちんと許可取ってる…んだよね!?」と、ジャケットに権利表記が見当たらないことを疑問視。さらに、「ハシヅメさんの作品には、オマージュやパロディという作者の意図とは別に、作品制作の過程として、藤子F作品(主に『エスパー魔美』『SF短編』『T・Pぼん』等)の1コマをそのまま拡大コピー(トレース)して、髪型、ファッション、色を変えただけのようなものも多く見受けられます」とハシヅメ氏の作品の問題点を挙げ、「この一線を越えてしまうと、日本はコピー商品を売っても良いということになります」と警鐘を鳴らした。
これを受け、スカパラは23日、「ちえのわ feat.峯田和伸」のジャケットを変更すると発表。変更後は、無地に手書きで「ちえのわ」と書かれただけのシンプルなデザインとなっている。
「スカパラが所属するソニー・ミュージックアーティスツや、レコード会社のエイベックスといった大手が、この短期間でよくジャケット変更に踏み切ったなという印象。それだけ、中村氏の指摘に慌てふためいたということでしょう。ただ、今回、安易にハシヅメ氏を起用したことに対し、スカパラファンからは溜め息が漏れています」(芸能記者)
今月、都内で個展を開いたハシヅメ氏は、情報サイト「TABI LABO」の取材に対し、「藤子先生の作品の魅力を世の中に再認識してもらうことがこのプロジェクトの目的」「僕の作品をきっかけに、藤子先生の作品の魅力に気づく人が増えてほしい。僕の絵が本当にいいって言うなら、オリジナルを見てみてってハナシ」などと語っていた。
「最近、雑誌やネットで取り沙汰される機会が増えていたハシヅメ氏ですが、かねてより『漫画のコマをトレースして、髪型などを変えただけ』との指摘が相次いでいた。しかし、ハシヅメ氏は気にする様子も見せず、自ら『藤子贋作師』を名乗り仕事を募集。一線を越えてしまったように見えます」(同)
発表からたった数日で、お蔵入りとなってしまったハシヅメ氏によるアートワーク。「オマージュかパクリか?」という点は曖昧ながら、起用する側も慎重になる必要がありそうだ。
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