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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > ドMな吉岡里帆にS心が沸き立つ

連ドラ初主演の吉岡里帆がドMヒロインに挑戦!! 視聴者のS心が沸き立つ『きみが心に棲みついた』

■校内ストリップシーンは今後の伏線に!?

 

 第1話の後半、いよいよキョドコをノーマルな恋愛ができない体質へと調教した張本人が現われます。商社と合併したことでキョドコたちの下着メーカーに新しく上司として配属されてきた星名(向井理)こそが、キョドコの調教師、いやキョドコを悩ませ続けてきた悪魔でした。大学時代いつもひとりぼっちだったキョドコに対し、「キョドコはキョドコのままでいいんだよ」と甘い言葉でハートをつかみ、マインドコントロールしてしまったひどい男です。大学時代、キョドコは星名という名のひとりカルト教団にハマってしまいました。キョドコは星名のことを忘れたいのに、でもずっと忘れられずにいたのです。

 星名に気に入られたいがために、大学時代のキョドコは男子学生たちが集まったサークルの部室で、すっぽんぽんのストリップを披露したことが回想シーンで明かされます。ストリップシーンはブラを外した背中しかカメラに映りませんでしたが、絶賛売り出し中の若手女優に対して、TBSは何という羞恥プレイでしょう。ちなみにこの校内ストリップのエピソードは、今後の伏線にもなりそうです。原作では星名の呪縛から逃れられないキョドコは、星名に命じられるがまま新作下着の発表会に下着モデルとして登場するシーンが用意されています。星名は校内ストリップに飽き足らず、社内ストリップを命じるのです。連ドラ初主演となった吉岡が、毎回どこまで体を張ったシーンに挑むかが『きみ棲み』の見どころになりそう。向井理の悪魔ぶりをついつい応援したくなります。

 前クールで放映された井上真央主演ドラマ『明日の約束』(フジテレビ系)では、毒親の支配から逃げられない子どもたちの恐怖が描かれましたが、『きみ棲み』では元彼のマインドコントロールから抜け出せずにいるメンヘラ寄りの女性の葛藤がテーマとなりそうです。街でばったり再会した吉崎とメール&電話のやりとりをするようになって嬉々とするキョドコですが、キョドコが自分から離れていくことをデーモン星名は許しません。堀田が立ち上げた新プロジェクトのメンバーにキョドコは内定していたものの、星名の策略によってお流れとなってしまいます。

 学生時代に想いを寄せていた先輩が職場の上司としてふいに現われる、とてもマンガチックな幕開けとなった『きみ棲み』第1話。リアリティーのあるドラマではなく、やはり連ドラ初主演となった吉岡里帆の過剰なまでのハッスルぶりを楽しむべきものではないでしょうか。星名に耳元で「キョドコさん」と囁かれ目が泳ぐ仕草、お気に入りのブラジャーを胸に当てて無邪気に吉崎に見せる笑顔、先輩の堀田に喝を入れられ空元気で応える姿、部屋着姿でエロマンガの感想を熱心に書く一途な表情……。それはそれは、どれも小動物系のキュートでフォトジェニックな吉岡里帆のオンパレードです。

 気になる『きみ棲み』第1話の視聴率は9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。最終回が20.8%を記録した同じ火曜ドラマ枠の大ヒット作『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)は初回が10.2%でしたから、初回としてはそう悪くない数字です。視聴率がアップすれば吉岡はますますハッスルするでしょうし、ダウンすればセクシーなサービスカットが増えるかもしれません。星名役を演じる向井理だけでなく、視聴者のS心も大いに沸き立つ週に一度の楽しみとなりそうです。
(文=長野辰次)

最終更新:2018/01/23 17:00
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