連ドラ初主演の吉岡里帆がドMヒロインに挑戦!! 視聴者のS心が沸き立つ『きみが心に棲みついた』
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吉岡里帆、1993年京都市出身。清純そうなルックスながら、大胆な水着グラビアで注目を浴び、『カルテット』『ごめん、愛してる』(ともにTBS系)などの人気ドラマやCMに出演。2017年もっともブレイクした女優に選ばれ、まさに順風満帆。京都で過ごした大学時代は小劇場系の舞台に立っていたというプロフィールも、はんなりとしたサブカル臭を漂わせ、いい感じです。でも、まだ女優としての決定打は放っていません。そんな吉岡里帆が連ドラ初主演作に選んだのが、火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』(TBS系)です。
天堂きりん原作コミックのドラマ化『きみ棲み』で吉岡里帆が演じるのは、下着メーカーに勤めるOL・小川今日子。ルックスは充分にかわいく、仕事に対する情熱もあるけれど、どうしても自分に自信が持てずにいつもオドオドしてしまう。そのため挙動不審な言動が多く、「キョドコ」というあだ名で呼ばれ続けてきました。自分のことが好きになれないキョドコが、まったく異なる価値観を持つ2人の男性(桐谷健太、向井理)の狭間で揺れ動くという恋愛トライアングルが紡がれていくことになります。
マンガ原作ということもあり、主人公のキョドコこと小川今日子はかなりの変わり者です。ストールはいつもねじねじと巻き上げ、中尾彬風にしています。この癖、実は大学時代に憧れていたサークルの先輩の影響。いまだに大学時代に惚れた男のことが忘れられずにいるキョドコのことを心配して、職場の先輩である下着デザイナーの堀田(瀬戸朝香)は合コンへと誘い出します。この合コンで出逢ったのが、マンガ誌の編集者・吉崎(桐谷健太)でした。
合コンの席で、キョドコのキョドコらしさが炸裂します。乾杯用の最初の一杯に思わずテキーラをロックで注文しようとするキョドコ。堀田にたしなめられ、無難なカクテルに注文を変えますが、場の空気を読むことも、人との距離のはかり方もとことん苦手なようです。さらには自己紹介の際におとなしいイメージを払拭したいあまりに、ハズしまくってしまいます。
「人見知りで、すぐテンパって、挙動不審になるので、学生時代からずっとキョドコと呼ばれました。挙動不審のキョドコで~す♪」
「元彼とかじゃないんです。うわーとなるんです。その人のせいで、変になっちゃたんです。正直誰でもいいんです。ありのままの私と恋愛してくれる人なら」
ウケようとするあまり、素の自分を出そうとするあまり、どんどん空振りしてしまうキョドコ。まるで人間扇風機のようです。真冬に扇風機はいりません。あまりにも寒々しいキョドコを前にして、いつも本音で生きる熱い男・吉崎はイラッとしてしまいます。
「ありのままの自分を受け入れろって、傲慢。努力する気がないってことでしょ。大人なのに人見知りって宣言するなんて、周りに気をつかえってことだし。恋愛なんて無理じゃない?」
初対面の吉崎からダメ出しされたことで、キョドコの胸はキュンとなります。根っからのM女のようです。この人なら、ダメな私を変えてくれるに違いない! 仕事が残っていることを口実に合コンを途中退席する吉崎の後を、ストーカーと化したキョドコが追い掛けます。
いくら顔面偏差値が高い女性でも、地縛霊のように執拗にしがみつかれては男は引いてしまうものです。「私と付き合ってください」と迫るキョドコを突き飛ばし、吉崎はタクシーに乗って去っていきます。このときの吉岡里帆の尻餅の突き方が何ともいえない味わいのあるものでした。吉岡里帆のようなかわいい女の子が無様に振られるシーンに、倒錯的な喜びを感じる男性視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。
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