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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『花の慶次』に学ぶビジネス術
じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

強そうな武将は大体トモダチ!『花の慶次』に学ぶビジネスコミュニケーション術

■ビジネスに使える名ゼリフ「だがそれがいい」

 

 数々の名ゼリフが飛び出す『花の慶次』ですが、いちばん有名なセリフと言えば、主人公・前田慶次の「だがそれがいい」ではないでしょうか?

 前田利家に仕える老臣・村井若水の不始末に怒った利家は、若水に切腹を命じます。そこに追い打ちをかけるように慶次が……。

「戦場で傷だらけになった、きたねえツラだ」

 と無礼とも言える発言。しかし間髪入れずに……。

「だがそれがいい!! その傷がいい!! これこそ生涯をかけ、殿を守り通した忠義の甲冑ではござらんか」

 と続け、利家の怒りを沈めて若水の切腹を回避するという名シーンがあります。

 このセリフ、直前に行った悪口を全て無効化するどころか、むしろ逆にいい印象を与えてしまう。これって、ビジネスの現場でめちゃくちゃ使えるセリフではないでしょうか?

「お前って同じミスを何度も繰り返して、ほんと使えねーやつだよな」

「だがそれがいい!!」

「やだー課長ってアニオタなの? キモーい!」

「だがそれがいい!!」

 ……などなど、冷静に考えると何がいいんだかサッパリわからない気もするんですが、なんとなくその場の寒い雰囲気をポジティブに転換できますよね。

 このように、ピンチをチャンスに変える卓越したコミュニケーション術と、己のポリシーを貫く芯の強さをもった前田慶次の能力こそ、現代のビジネスにおいて必要なスキルとはいえないでしょうか?

 とりあえず、明日からさっそく職場で「だがそれがいい」をこんな感じで使ってみてはいかがでしょうか。

「来月から給料20%カットだ!」

「だがそれがいい!!」

 いや、それはダメだろ……。

(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

最終更新:2019/11/07 19:32
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