劇団ひとりとキンコン西野、『ゴッドタン』で前髪をありえないほど切る! 2人が空気を読み続けたから着地した最高の結果だ!
#劇団ひとり #西野亮廣 #ゴッドタン
■嫌なのに前髪を切ったのは、2人がバラエティー的な空気を読んだから
今回はボードに9つの対決案(「相手を泣かせる対決」「陰毛抜き対決」など)が提示され、その中のどの案で勝負するか、2人がランダムで選ぶという方式がとられた。
ここで、ひとりがいの一番で指したのは「自分の髪をどれだけ切れるか対決」だ。「相手を見ないで、自分の髪をより多くハサミで切れた方が勝ち」というルールである。
自信満々でこの対決を指定したひとりに対し、嫌がる西野。当然だ。しかし「じゃあ、お前の負けでいいな?」と追撃するひとりの挑発が、西野のハートに火を点けた。「言っても、根は芸人ですから」と西野は宣戦布告し、遂に台本上では選ばれる予定じゃなかったハサミ対決が決行される流れになってしまった。
しかし、本音は2人ともやりたくないのだ。ひとりには出演しているCMが数本あり、イメージチェンジするには各所への許可が必要になってくる。“アーティスト”という側面を持つ西野にとっても、意味なく唐突に髪型を変える愚行を躊躇するのは当然だ。
しかし、もう引けない。すでに、面白そうな流れになってしまっている。空気を読んで、ひとりと西野はこのチキンレースに挑んだ。
対決直前の2人のやり取りが、芸人の悲しき性をストレートに表している。
ひとり お前さ、本当、ここのひと笑いのために無茶すんなよ?
西野 わかってんだよ。やりたくねえんだ、こっちも。でも、もうわかんなくなっちゃってんの。どっちに行ったらいいか。
そして、対決直前。司会のおぎやはぎ・矢作兼は「この場のノリでやっていいもんじゃない」「今だったらギリやめれる」と2人に確認するのだが、もう止められる空気じゃなかった。嫌がりながらも「やるよ!」と歯を食いしばり、両者は自身の前髪を鷲掴み。そして、ジョキジョキと勢い良く自身の髪にハサミを入れた。
床に落ちる髪の毛の量が、2人とも尋常じゃない。見ると、ひとりも西野も取り返しのつかない髪型になってしまっている。そして、「なんでやるんだよ!」と相手を責め合う2人。
しかもだ。両者の勇気は甲乙付け難く、判定はドローという結果に終わった……。
いかがだろうか。これは、ひとりと西野が「番組」「流れ」「芸人としての見え方」などいろいろなことを意識し、空気を読んだからこそ着地した秀逸な結果である。
この2人の意気が評価されないわけない。『水曜日のダウンタウン』『クイズ☆正解は一年後』などを担当するTBSプロデューサー・藤井健太郎は1月16日にTwitterで番組の感想を発信、以下のように思いを綴っている。
「ゴッドタンの『劇団ひとりvsキングコング西野』最高でしたね。正解は一年後の有吉チーム楽屋で『これくらい髪型変わる時ってホントは事前にスポンサーに言わなきゃいけないんだって…』と仰ってました」
空気を読んだからこそ逃げ場が失われ、結果として最高の着地点にたどり着いた2人。年末年始の番組、唐突に不可解なヘアチェンジを施して現れた劇団ひとりの角刈りスタイルを思い出すと、あまりのカッコ良さに震えがくる。
(文=寺西ジャジューカ)
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