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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 初回10%割れの『anone』挽回なるか

難解すぎる“坂元裕二ワールド” 「水10」で5年ぶりに初回10%割れの広瀬すず『anone』挽回なるか

 事実、ネット上では「ドラマはもっと軽く見たいのだが、濃すぎて、途中でチャンネルを替えてしまった」「ドラマのストーリーが複雑すぎて、よくわからない」「暗いドラマ、見ていて疲れた」「いつもの坂元脚本なら、初回から引きつけるものがあるけど、このドラマはどういう話かわからないまま終わってしまった」といった声が聞かれた。

 坂元氏の最近の作品は、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(16年/フジテレビ系/有村架純、高良健吾主演)、『カルテット』(17年/TBS系/松たか子主演)の2作。いずれも、固定視聴者からの評価は高かったが、平均視聴率は残念ながら1ケタ台に終わっている。

「坂元氏の作品は、作り込んでいて奥が深いのが特徴。従って、食い入るように見なければ、その作品のよさはわかりません。昨今コメディタッチなどのライト感覚なドラマが増えて、奥の深い作品は敬遠されがちです。初回を見る限り『anone』は作り込みすぎていて、ついていけなかった視聴者も多かったのでしょう。また、広瀬以外のメインキャストは田中、小林、阿部といった実力派ぞろいですが、いかんせんとても視聴率は期待できそうにない面々です。初回のラストシーンで登場した、ナゾの男役の瑛太も、そんなに数字を持っているとは思えません。キャスト的にも、視聴率至上主義でつくった作品ではないですね。あくまでも、『“坂元ワールド”がわかる人が見てくれれば』といったスタンスなのでは……」(テレビ誌関係者)

 とはいえ、3部作といわれる『Mother』は平均13.0%、『Woman』は13.6%を獲得しており、『anone』もなんとか2ケタ台に乗せたいところ。ここはもう、ドラマのアウトラインが見えるまで、視聴者に我慢して見続けてもらうことを願うしかなさそうだが……。
(文=田中七男)

最終更新:2018/01/17 14:00
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