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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > DV逮捕の経済評論家が“注意人物”認定

DV逮捕の経済評論家・三橋貴明氏が“注意人物”認定 テレビ界から「オファー控える」動き

「三橋経済塾」ホームページより

 妻を殴ってケガをさせたとして警視庁に傷害容疑で逮捕された経済評論家の三橋貴明氏に、一部のテレビ関係者が「注意人物」として今後の出演オファーを控える動きを見せている。

「あくまで非公式の話ですが、問題を起こしそうな出演候補者への出演依頼を避けるんです。たとえば暴力団との関わりや、金銭トラブルのウワサがあったり。実際に過去、顧客とよく揉めていた弁護士や、詐欺商法をしていた企業への関与が疑われた作家なども“注意人物”として出演オファーをやめました。何かトラブルを起こして番組にまで悪影響が出るとまずいですからね。三橋さんの場合、夫婦間トラブルの逮捕だけでも十分NG案件ですけど、記者に中指を立てたとかいう言動を見て、これはもう完全アウトな人だなって印象ですよ」(報道番組関係者)

 三橋氏は1月5日夜、自宅で口論になった10代の妻の顔を殴ったり転倒させて腕にかみついたりして約1週間のケガを負わせたとして、妻が被害届を出し、翌日に逮捕された。高輪署の関係者によると「これ以前にも、同じ妻から暴力被害の相談があった」という。

 裁判所が「逃亡の恐れがない」と検察の勾留請求を却下したことで、8日に釈放。現在は在宅で捜査が続いているようだ。

 ただ、三橋氏本人は釈放時、集まったマスコミに挑発的な態度を示し、そのことをブログで「中指を立てて追い払いました」「そんなに目くじら立てて追っかけるようなネタかよ!」「テレビカメラの前で『くそくらえ』と、できたのは、少し気持ちよかった」などと書いており、有罪・無罪の判断を待たずして、一部テレビ関係者らに「注意人物」と判断されてしまった形だ。

「はた目には『また、いつ問題を起こしてもおかしくない人』としか思えませんからね」(前出関係者)

 一方、DV問題の専門家からも、三橋氏の言動から「DVの常習性」を懸念する声が聞かれる。カウンセラーの野村高一氏は「多くのDV男に共通する、幼稚性、気の弱さ、我慢強くない、自己過大評価、プライドの高さなどが垣間見える」とする。

「会ったこともない三橋氏の人間性について、断定はできません。ただ、その言動を見ると、いかにもDV男っぽいのです。マスコミに中指を立てるなど、何も得るものはないのに、わざわざ自分でそんなヒンシュク行動をしてネット上で喧伝までするのは、まるでヤンキー少年レベルの幼稚な行為。それで勝ち誇った気になるのは、本質的には気の弱さの表れに見えます。第一声で謝罪にとどまらず長々と言い訳めいた話を書くのは、自分の言葉で一定の大衆を説得できると思い起こんでいる自己過大評価があり、自分で警察沙汰を起こしておきながら報道姿勢に責任転嫁するのも、誰か別の悪者を作らないと気が済まない性格で、無駄にプライドの高さが伺えます。こうした部分を見た限りでは、DV常習者であっても不自然ではないと感じます」(野村氏)

 また、自身も被害者でDV問題の相談室を運営する30代女性は、こんな感想を述べた。

「妻への暴力は深刻な社会問題であるのに、三橋さんのブログではDVを『夫婦喧嘩』と言い換え、『それほど凄い事件なのでしょうか』とまで書いていました。凄い事件だから逮捕されているのに、それ自体を軽く考えるのが典型的なDV加害者の思考。さらに『寛容なる妻がすぐに被害届を取り下げてくれた』と記述して、まるで妻が許せば罪がチャラになるかのような感覚の強調は、典型的なDV男と重なり、恐怖感を覚えます」

 そんな話に説得力を持たせそうなのが、過去2度の離婚歴が伝えられる三橋氏の前妻にあたる、作家のさかき漣さんのTwitterだ。彼女は今回の報道後、自身のDVに関する過去記事URLを提示。そこに三橋氏の名前はないものの、DV加害者を「二枚舌」の「サディスト」とし、公の場では非常に人当たりが良いが内心に不満を溜め、その鬱憤を家庭の弱者にぶつける、という分析をしており、生々しい表現とともに「天才的な二重人格者であり詭弁家」と定義。このあたり、三橋氏の名前は一切ないのだが、同氏を想像しないで読むことは難しい。さかきさんは9日、「実は、身の危険を感じております。今後もしも、わたしの身に何かあったら、誰かの報復かもしれません」とまで書いていて穏やかではない。

 三橋氏はブログで「今後は、世界に自慢できるような幸福な家庭を築くべく努力して参ります」と極端に大きな目標を掲げているが、現時点ではその期待感より不安感の方が大きいのは事実。少なくとも前出テレビ関係者は「注意人物」として距離を置いている。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2018/01/11 21:00
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