清水良太郎「風俗嬢には何をしてもいい」と認識? 被害女性を責める清水アキラの「社会的な責任」とは
昨年10月、東京都豊島区池袋のラブホテルに呼んだデリバリーヘルス(派遣型風俗)の女性に覚せい剤を無理やり吸わせ、自身も覚せい剤を使用した罪で逮捕・起訴された清水良太郎。12月22日に判決公判が東京地裁で開かれ、懲役1年6月、執行猶予3年の判決が言い渡された。その日のうちに釈放となり、報道陣に向かって「このたびは多くの方々に大変なるご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。父や妻子と暮らす自宅へ戻っていた。父親であるタレントの清水アキラは、「これで終わったわけではなく、社会的な責任を重く受け止めております」とコメントしている。
清水良太郎が逮捕されたのは前述のように、接客した風俗勤務の女性に対して覚せい剤の吸引を強要し、女性が警察に通報したためだった。その後、女性は週刊誌「フライデー」(講談社)上で二度にわたり、当日の状況を詳述している。その証言によれば、女性は清水から違法薬物を吸引して性行為をすることを持ちかけられ、拒否したが無理やり口移しで吸引させられたという。
そして発売中の「フライデー」で、三度同じ被害女性が告発に登場している。それは、清水からの“反省文”があまりに身勝手なものだったゆえの告発である。逮捕後、覚せい剤使用の罪とは別に、女性は薬物吸引を強要させられたことについて強要罪と傷害罪で清水を告訴していたという。訴状は地検に受理され、代理人を通じてやりとりした後、すでに示談となっているが、女性は“反省文”の内容に憤っている。そこには「風俗で働く女性には何をしてもいいと思っていました」という内容が書かれていたそうで、さらに父・清水アキラからの所感は、女性が同誌に告発したことを「大変迷惑している」と責め、告訴の取り下げをすすめるものだった。また、清水の妻は覚せい剤使用や女性への強要よりも、風俗利用に「激怒している」と弁護士から聞かされたという。
もし清水が「風俗で働く女性には何をしてもいい」と本気で思っていたのだとしたら、性風俗のサービス内容を大幅に誤認しているか、風俗で働く女性への強い差別意識や偏見を持っているかだろう。他の業種同様、風俗も仕事として定められた範囲内で接客をするだけであり、「何でもあり」な相手などいない。相手も自分と同じ人間だということに理解が及ばなかったのだろうか。
清水アキラは息子の逮捕時、大勢の報道陣の前で涙の会見をし、息子を保釈させない“厳しい判断”をしたが、これが「被害女性」のいる事件だということについては、ほとんど言及してこなかった。暴力行為だという意識が薄い、あるいは父も息子と同じく「風俗で働く以上、何をされても文句は言えまい」という価値観だったのか……。
一方で女性側も、被害を告発するにあたって、密室での清水の動向、つまり性的な趣向などまで詳述する必要があったのかという疑問も残る。それはアダルトグッズを用いていた、こういった喘ぎ声をあげていた等の非常に細かい内容だったためである。“犯罪者だから”プライバシーも何もない……という認識もまた、あってはならないだろう。
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