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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > パンダが嫌いになるマンガ3選
じゃまおくんのザオリク的マンガ読み

シャンシャンブームに物申す!! 読めばパンダが嫌いになる? パンダマンガ3選

■『やさぐれぱんだ』(山賊/小学館)

『やさぐれぱんだ(1)』(小学館)

 ここまで読んで、だいぶパンダのことが嫌いになってきたことと思いますが、安心してください、最後にご紹介するのは一番大丈夫なやつです。どのくらい大丈夫かというと、堺雅人主演で実写版になっているぐらいの品質です。

 毎回、作者の山賊氏とパンダが会話するというだけのシンプルな構成のマンガですが、そのパンダが愛玩動物らしからぬ妙にやさぐれた発言をするところがシュールなのです。

「パンダさんには鳴き声とかないんすか?」

「ああん?」

「ほら、犬だったらワンワン、猫だったらニャーニャーみたいな」

「ばか野郎おめえ、男が泣いていいのは、生まれた時と親が死んだときだけでぇ」

 このような会話の応酬なのですが、これをパンダに言わせるだけで、とたんにかわいらしく、どこか憎めない雰囲気を醸し出すのです。

 もし、これがパンダではなくサラリーマンのオッサン同士の会話だったら面白くともなんともなく、ただのスベっている会話です。同僚のOLからはさぞかし冷たくあしらわれることでしょう。憎めないどころか憎悪の対象にすらなりえます。しかしパンダだったらスベり知らず。いわゆるパンダマジックを決して侮ってはいけないのです。

 というわけで、日本を代表する(?)パンダマンガを3作品紹介してみました。これを読んだら、行列に並んでまでパンダをみなくてもいいかなーと思うようになるかもしれません。でも19年には中国に返還されるというウワサもありますし、チャンスがあればやっぱり見ておくべきですね!(どっちだよ)
(文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

最終更新:2019/11/07 19:37
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