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【wezzy】

今井絵理子が自民党会合の接待要員として大活躍――これっておかしくないですか!?

 今年も昨年に引き続き、著名人の不倫騒動が数多く巻き起こった年であったとつくづく思う。私生活を監視して暴いて騒いでいるのは基本的に外野であることを考えれば、「お騒がせしてすみません」と当事者たちが謝罪するのも変な話ではあるのだが、“公人”である以上やはりそうもいかない。

 元SPEEDの今井絵理子参議院議員(34)もそのひとりである。今井議員と妻子ある元神戸市議の橋本健氏(37)の不倫が発覚したのは7月のことだった。今井議員が宿泊先のホテルで撮影された<すっぴん・濡れ髪・パジャマ写真>や、新幹線車内で撮影された<手つなぎ爆睡写真>など、衝撃的な写真の数々が「週刊新潮」(新潮社)の誌面を彩ったのだ。橋本氏は週刊誌に記事が掲載された直後に会見を開き、「(お互い惹かれあってはいるものの)一線は超えてない」「妻との婚姻関係は4~5年前から事実上破綻」と釈明した。

 今井議員は「(橋本)市議から交際の申し込みがありました」と相手から熱烈に求められていることをブログに綴ったうえで、「一線は超えてない」「略奪不倫では断じてありません」と清廉潔白をアピール。だが、橋本氏の妻は「(夫は)昨年8月に一方的に離婚を言い出し、家に帰らなくなった」と食い違う証言。昨年8月とは橋本氏と今井議員が勉強会を通して知り合った4カ月後となるため、橋本氏の心変わりの影には今井議員の存在があることは濃厚だろうと推測され、ふたりの関係はひどくバッシングされた。

 9月に放送された『Mr.サンデー』(フジテレビ系)は橋本氏の妻が作成したという書面を提示。妻は書面で「今井さんからは謝罪どころか何のご連絡もありません。どう責任を取るおつもりでしょうか。私としてもこのままで終わらせることは一切考えておりません」としており、番組内では今井議員を提訴する可能性があることについて触れていたのだが、この件についての続報はいまのところないようだ。なお橋本議員は市政報告チラシの印刷代を架空請求していたことが発覚し、8月29日に市議を辞職している。

 そして非難が集中した今井議員も、その後、公の場に姿を現すことがなくなっていた。12月19日発売の「女性自身」(光文社)はそんな今井議員の近況を記事にしている。

 12月中旬のある夜、東京都内の高級フランス料理の前に横づけされた一台の高級車を見送るために、店内からぞろぞろと人が現れたそうで、その中にはパンツスーツを着た今井議員の姿が。政界関係者のコメントによると、今井議員は不倫騒動の影響で有権者からはすっかり嫌われてはいるものの、人目を気にしなくてもいい議員同士の会合ではやはり人気が高く会合によく呼ばれているのだという。つまりは体のいい接待要員ということか。

 彼女も彼女で自身の不倫騒動で所属する自民党の足を引っ張ってしまったとの思いが強く、先輩議員に呼ばれたら必ず会合に顔を出すようにしているというのだが……。いや、ちょっと待ってくださいよ。これってドラマ『民衆の敵』風に言わせてもらうなら「世の中、おかしくないですか!?」ではないだろうか。

 今井議員は2016年7月の参院瀬で当選したばかりのまだまだ新人議員である。当選直後に『池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京系)の中継で、池上彰氏に自身の出身地である沖縄の基地問題についてどう考えているのかを問われると「これから向き合う」と理解を深めていない様子を見せていた。この返答には池上氏も「沖縄の問題については認識を深めて、自身はどのように考えるのか、自民党の政策はどうなっているのかを知った上で立候補されているのかと思っていましたが……。ある意味正直ですが、ちょっとびっくりしました」と戸惑いを見せており、今井議員が本当に政治に興味があるのか、一体どうして立候補したのか正直わからないと筆者も疑問に思った。

 もともとは山東昭子元参院副議長(今井議員の立候補を後押しした人物)率いる山東派に属していた今井議員。だが山東派は17年7月には麻生派に事実上の合併吸収されており、最近の今井は会食で派閥の立ち回りの辛さを吐露することもあるという。この日、隠れ家フレンチの前で手を後ろに組んで深々とお辞儀をしながら黒塗りの車を見送る姿はまるで応援団のようだったというのだが……。なんとも理解しがたいものがある。自民党は、はなから彼女を接待要員として扱うために立候補させたのだろうか。新人議員である彼女に、地元・沖縄についての問題もよく知らないと話す彼女に、政治について学ぶことを勧める先輩議員はいないのだろうか。不倫騒動で迷惑をかけた禊が“接待従事”なのだろうか。

 今井議員は「障がい者福祉の充実を目指すことを決意して」立候補を決断している。選挙公約は「教育・福祉・環境」であり、障がいがある人とない人がもっと交流を図ってほしい。そんな理想を実現したいとの思いで作った公約だという。今井議員の長男には聴覚障がいがあり、議員は長男が産まれてからずっとボランティアで特別支援学校や、ろう学校、幼児擁護施設を訪れて講演やミニライブを開催するなどして関わってきた。その経験から「いつかはNPO団体を立ち上げたい」、そんな思いがあったことを当選直後のネットインタビューで語っている。

 しかし現在の今井議員は接待漬けで日々忙しく、長男が待つ自宅には帰れない日々が続いているのだという。留守中は長男の面倒は実母がみているというが、接待接待また接待の現状に今井議員は納得しているのだろうか。「障がい者福祉の充実を目指す」ための足がかりとして、下働きを務めていればいずれ報われると思っているのか。その本音が知りたい。

(コラムニスト:エリザベス松本)

最終更新:2017/12/27 07:15
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