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『半沢直樹』続編実現は絶望的? 堺雅人、『真田丸』終了後初の主演映画『鎌倉ものがたり』がヒットで……

堺雅人

 TBSがかねて全精力を傾けている、ドラマ『半沢直樹』の続編実現が困難な状況に陥っているという。それは、堺雅人が高畑充希とW主演している映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』がヒットを飛ばしていることとも関係しているようだ。

『半沢直樹』は、人気作家・池井戸潤氏の作品で、TBSが看板枠「日曜劇場」で、2013年7月期に、堺の主演で連ドラ化した。初回は19.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったが、第2話以降20%超え。第7話では30%台に乗せ、最終回(第10話)では42.2%と驚異的な視聴率を残した。全話平均は28.7%で、近年では平均25.2%をマークした、日本テレビ系『家政婦のミタ』(11年10月期/松嶋菜々子主演)と並ぶ空前の大ヒットドラマとなった。

 当然TBSは、その後、『半沢直樹』の続編を実現させるべく、ギャラアップなどあらゆる作戦で堺側にオファーをかけ続けた。だが、堺は「役のイメージがつくのが好ましくない」などとの理由で、頑として首を縦に振らなかったという。同ドラマの大ヒットで、俳優としてのランクを上げた堺は、昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』で主演に起用され、平均16.7%の高視聴率を獲得。業界での立場を確固たるものとした。

 TBSも無策だったわけではなく、昨年10月期には、妻・菅野美穂を連ドラ『砂の塔~知りすぎた隣人~』の主演に据え、堺のご機嫌を伺った。今期にも、菅野を『監獄のお姫さま』の主要キャストに起用しているが、堺の心はなかなか傾いていないようだ。

 そんな中、堺は大河終了後、初の出演作品をドラマではなく、映画『鎌倉ものがたり』に設定。同作は、9日に公開されたが、興行通信社の調べによると、第1週の「週末観客動員数ランキング」は2位で、週末の2日間で23万1,500人を動員し、2億9,700万円の興行収入をあげるヒットとなった。第1週の「週間観客動員数ランキング」(9日~15日)では堂々の首位に立ち、第2週の「週末観客動員数ランキング」でも4位と好調な動員ぶりを見せている。

 この先、堺は来年3月10日公開の映画『北の桜守』(吉永小百合主演)に、準主役で出演することが決まっている。

「長期に及ぶ大河ドラマの撮影が終了して、早1年が経過して、そろそろ堺も本格的に動いていきたいところでしょう。ただ、『鎌倉ものがたり』がヒットしたことで、自信を深めた堺は、当面映画に軸足を置く可能性もありそうです。約3カ月間拘束される連ドラへの出演には慎重になるかもしれませんね。『半沢直樹』に関しては、役のイメージがついてしまうことに加え、高視聴率をあげなければならないというプレッシャーもかかりますから、どうしても消極的になってしまうのでしょう。同様のことが、フジテレビ系『リーガル・ハイ』にも言えそうです。堺が連ドラに出るとしたら、シリーズモノではなく、新たな作品になる可能性が高そうです。案外、『Dr.倫太郎』(15年4月期)で実績をつくった日テレあたりになるかもしれません」(芸能関係者)

『半沢直樹』の終了から、すでに4年余が経過したが、いまだファンの続編待望論は大きい。TBSとしては、連ドラが無理なら、スペシャルででも、なんとか堺の引っ張り出しを図りたいところだろうが……。
(文=田中七男)

最終更新:2017/12/22 22:30
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