『パズドラ』の次に打つ手は? 減収減益の続くガンホーのこれから
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『パズドラ』の次に打つ手はあるのだろうか? 11月初頭に発表されたガンホー・オンライン・エンターテイメントの決算説明資料では、同社の減収減益が明らかとなった。
今回発表された17年第3四半期(7~9月)決算は、売上高は前四半期比で11.1%減の208億4,000万円。四半期純利益は同0.9%減の59億0,600万円となっている。
同社の主力である『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』がリリースされたのは2012年2月(iOS版)。すでにリリースから6年を迎えようとしている中で、人気が低下していることは明らかである。
しかし、人気の低下により減収は避けられないとしても「オワコン」となっているかは疑問。11月に「魔法石10個! フェス限定ガチャ」を実施した際には、一時的ではあるものの、App Store売上ランキング(ゲームカテゴリー)でTOP3入りしたことが注目された。
「新規ユーザーは、これ以上は増えることはないでしょう。とはいえ、一時は大ブームになったタイトルです。熱心なユーザーは、まだまだゲームからは離れませんよ」(業界関係者)
パズル系ゲームを愛好するユーザーにしてみれば『パズドラ』はゲームとして優れたタイトル。ちょこちょこ課金をしながら暇つぶし的に楽しむ分には、飽きがくることもない。何より、ここまで育てたゲームを引退するのはけっこう勇気のいることだ。
「今年からは、3人協力プレイが可能になりましたし、モンスターのトレード機能も追加されました。長く遊んでいるユーザーを飽きさせないための要素が緻密に設定されているのでしょう」(同)
とはいえ、企業としていつまでも『パズドラ』に頼ることができないことは、当然わかっているはず。かつてのガンホーの屋台骨だった『ラグナロクオンライン』も、今では過去に大流行した名作となりつつある。オンラインゲームには、いずれ終わりが来るのだ。
次にブレークするタイトルを模索している今が、正念場といったところか。
(文=是枝了以)
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