やはりクドカンは天才?『監獄のお姫さま』見事な伏線回収で、退屈だった第1話の輝きが増す!
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“クドカン”こと人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第9話が12日に放送され、平均視聴率8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.6ポイントアップとなりました。
まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。
その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開。前回は、カヨたちが吾郎への復讐計画を着々と練るものの、犯行プランを記したノートがふたばに見つかり没収されてしまうアクシデントが発生しました。また、仲間たちの仮出所が続々と決まり、遂にはカヨも刑務所を去る時がきたところで終了となったのです。
今回は、カヨが仮出所する15年11月時点からスタート。誰の迎えもなく、カヨは寂しさを抱えながら街へ行きます。そして、その足でスマホを購入。出所前に仲間たちに教えておいたアドレスbabakayo~を設定して連絡を待ちつつ、新しい生活を始めます。
一方、刑務所では、しのぶに対して同情心が湧いたふたばが、しのぶの息子・勇介(前田虎徹)を面会に連れて来て欲しいとしのぶの母・民世(筒井真理子)に手紙を書きます。しかし、これを民世から聞きつけた吾郎が面会に訪れ、しのぶの罪を咎めて精神的に大きなショックを与えてしまうのです。
やがて月日が流れ17年4月。カヨは刑務所で知り合った“小しゃぶ”こと小島悠里(猫背椿)が店長を務める美容室で働き、波風の立たない平穏な日々を送っています。つまり、吾郎・復讐計画のメンバーたちからは一向にメールがこないのです。そのためカヨは、復讐ノートを没収された際にふたばから言われた、「シャバに戻ったら(復讐なんて)みんな忘れるよ」という言葉を思い出し、寂しい気持ちを抱いてしまいます。
そんなある日、店の前でチラシ配りをしていたカヨの前に、全身黒ずくめの女が登場。よく見るとそれはふたばなのですが、ふたばは一切口を利かず、髪の毛のカットが終わると嵐のように去って行ってしまいます。しかし、ふたばが座っていた椅子には、カヨたちの犯行プランを綿密なものに修正した復讐ノートと折り紙でつくった手裏剣が残されているのです。
その手裏剣には住所が記されており、恐る恐るカヨが向かうと、そこには吾郎・復讐計画のメンバーの姿が。そして実は、カヨが間違えてbakakayo~とアドレス設定したためにメールが届かなかっただけで、出所後も皆、復讐プランを忘れてなかったことが発覚。カヨは涙を流してよろこびます。
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