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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 工藤阿須加が性格俳優として覚醒

「親を悪く言うな!」二世タレント・工藤阿須加が性格俳優として覚醒した『明日の約束』第7話

 

■そして、地獄の門の扉が開いた……

 

 英美里がエンコー地獄へと堕ちていくのを救った日向先生でしたが、そんな彼女を待っていたのは見渡す限りの針のむしろ地獄でした。本庄から「食事会、もう解散したから」という素っ気ないメッセージが入り、続いて尚子の罵声がスマホから響き渡ります。

「何やってんの? ママに恥をかかせるために来なかったの? 何がトラブルよ。こっちにトラブル起こしておいて! もう終わりよ! 終わりッ!!」

 スマホの電源をオフにして、本庄のマンションへと猛ダッシュする日向先生。「ごめん、カズ」と素直に謝ろうとしますが、本庄は「僕やうちの両親はいいんだ。でも、お母さんには悪いことをしたと思う。日向のことを心配する、いいお母さんじゃないか」とペコペコ頭を下げ通しだった尚子のことを気遣います。このとき日向は、本庄が自分と目線を合わせようとしないことに気づきません。「あの人、外面はいいから」「両親に愛された人には分からないよ」とついつい日向は普段から溜め込んでいた尚子への不満を年下の本庄の前でこぼしてしまいます。その直後、日向のいる世界は一変したのでした。

「親を悪く言うな!」

 両目をカッと見開いた本庄はテーブルの上に置いてあったコーヒーカップをなぎ払い、次の瞬間には日向先生は壁際まで吹っ飛んでいました。あまりの突発的な出来事に何が起きたのか日向先生には分かりません。さらに本庄は日向先生の髪を鷲掴みにして、紅潮させた顔で睨みつけます。純朴な好青年だと思っていた恋人がDV人間だったという恐怖!!! 恐ろしいことに、尚子の毒予想が当たっていたのです!

 毒親たちと闘う日向先生にとって、唯一の心の拠り所だった恋人・本庄に牙を剥かれてしまった第7話。日向先生が職場の悩みを相談できる相手・霧島先生(及川光博)は、今週もネットの掲示板に真紀子の悪口を書き込むことに夢中です。カフェで真紀子ディスの書き込みに熱中しすぎて、復讐鬼と化した香澄(佐久間由衣)が背後に迫っていることに気づきません。「志村、後ろー!」状態です。

 信頼していた霧島先生が、実は裏で暗躍していたことを知ったら日向先生のショックはどれだけでしょうか。もう誰にも救いを求めることができない日向先生。まるで希望のない展開に、視聴者も絶望感しか感じられずに視聴率はさらにワースト更新となる4.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という結果に。日向先生だけでなく、視聴者もキャストもテレビ局側もみんな地獄を見るという前代未聞のドラマとなりつつあります。最終回まであとわずか。どうせなら、地獄の底まで見てみようじゃありませんか。
(文=長野辰次)

最終更新:2017/12/05 17:00
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