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週刊誌スクープ大賞

“ヘアヌードの父”元名物編集長が語る「コンビニエロ本撤去問題」

 今日(11月30日)発売の週刊文春、週刊新潮を見てみよう。両誌の締め切りは火曜日だから、水曜日の日馬富士の引退発表は想定外である。

 両誌の矛先は、優勝の表彰式で、「日馬富士関と貴ノ岩関を再び、この土俵に上げてあげたい」と発言し、観客に万歳三唱をさせた白鵬に向いている。文春は、日馬富士暴行のきっかけは「白鵬の目配せ」にあり、貴ノ岩を殴打しているのを黙認していた。

 その後、白鵬と日馬富士は「ホステスをナンパしていた」。貴ノ岩のケガは、「協会が発表した診断医の釈明により、貴ノ岩の怪我は重傷ではない印象に変えられましたが、実際は今も安静にしなければいけない状態のようです。(中略)現時点では、来場所に出場できるかどうかも分かりません」と、貴乃花部屋の後援者にしゃべらせている。

 池坊保子相撲協会評議員会議長が、テレビで貴乃花の批判をしまくっているのも気にいらないらしい。

 文春はさらに、暴行事件で引退した朝青龍や、やはりテレビで、貴ノ岩についてしゃべりまくっている旭鷲山にも矛先を向ける。

 朝青龍は現役中から「ASAグループ」を立ち上げ、銀行業から不動産、旅行代理店など幅広く手掛け、今やモンゴルの大実業家で、大統領特使の肩書を持ち、「安倍首相とはいつでも話せる」と吹聴しているという。

 旭鷲山が引退したのは、暴力団との金銭トラブルからで、彼もモンゴルに帰国後、「KYOKUSHUグループ」を立ち上げ、幅広く事業を手掛けて、「将来は大統領になる」と息巻いているという。

 彼らには「怪しい利権」があると見ているようだが、白鵬や日馬富士は、そうした利権から距離を置いているとしている。白鵬は親族のためにマンションを建て、日馬富士は自身が出資して「新モンゴル日馬富士学校」を建設中だが、刑事処分となれば今後の学校経営に影響を及ぼす可能性があり、「森友問題を彷彿とさせる」としているが、いくら何でも牽強付会ではないのか。

 新潮のほうは、貴乃花が目指しているのは「モンゴル互助会」の八百長殲滅だと報じている。

 八百長のことをモンゴル語で「ナイラ」というそうだが、貴ノ岩は、モンゴル人力士がよく出入りする店に一般人の友人と来ると、よく「俺はナイラはやらない」「俺は人に知られて恥ずかしいことは何もない」と大声でいっていたそうだ。

 それが白鵬たちの耳に入り、今回の「殴打事件」につながったというのだ。

 貴乃花が協会からの聴取をはぐらかしているのは、貴ノ岩が警察の聴取に対して「八百長」「ガチンコ」という言葉を口にすれば、「それは供述調書という公的な書類に残される。貴乃花親方が民事訴訟も辞さない構えを見せているのも同様の理由で、裁判の過程で貴ノ岩が八百長に言及すれば、それは裁判記録に残るし、傍聴した記者が記事にするかもしれない。(中略)それが公になれば協会の八角理事長も動かざるを得なくなる。貴乃花親方の狙いはそこにあるのです」(貴乃花親方に近い相撲協会関係者)。

 傍聴した記者が「記事にするかもしれない」とは、いかに相撲記者たちが協会や力士たちにすり寄り、なれ合っているが故の危惧であろう。

 もし、モンゴル力士から貴ノ岩に「八百長の依頼」があったのなら、早急に会見を開いて、そのことを告白し、世に問うべきであろう。警察の力など借りる必要などない。

 アサヒ芸能は、貴乃花は以前、八百長疑惑が向けられた勢力を一掃し、ガチンコ相撲を標榜する「第二相撲協会」を立ち上げようとしたことがあったと報じている。

 だが、後ろ盾である北の湖理事長の急逝で、角界で孤立するようになり、「もはや孤立無援状態で、来春の理事長選はおろか、理事すら落ちる可能性もあります。たとえ日馬富士を逮捕・引退に追い込んだとしても何もいいことはありませんよ」(スポーツ紙相撲担当記者)。

 現在の相撲界はモンゴル人力士を抜きには成り立たない。だが、仲間内で星のやりとりがあるという疑惑は拭えない。だが、相撲村では日本人力士の間でも、昔からそうしたことが行われてきたのも事実である。

 そうした積年の「膿」を出し切るというのなら、貴乃花も現役時代に見聞きした「八百長」のことまで洗いざらい「白状」する覚悟をもってやってもらいたい。

 ポストは、白鵬に大相撲が「独裁支配される」日が来ると嘆いているが、白鵬にも明らかに衰えが見え始めてきた。

 そこまで心配する必要はないのではないか。

【巻末付録】

 ABCの雑誌部数(2017年1月から6月まで)が発表された。軒並み部数減である。

 文春は約37万で、前期比87.17。現代は2番目だが、約26万部で、前期比は84.19。

 新潮は約25万部で96.21。ポストは約22万部で88.32。フライデーは約13万部で、89.82である。

 月刊誌だが文藝春秋は約25万部で89.96。文春はあれだけスクープを飛ばしながら部数大幅減である。

 何のためのスクープか? 新谷編集長はどう考えているのだろう。

 今週のSEXグラビアは、ポストの「西田幸樹 なおん。ジュリエッタ」が断然いい。舶来の女性でヘアは見えないが、綺麗でうっとりする身体だ。

 いい頃のプレイボーイを彷彿とさせる。今週はポストの勝ちだ。
(文=元木昌彦)

最終更新:2018/08/28 17:31
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