教師による女児への強姦疑惑、警察は処女膜検査を強要の上「破瓜していない」と事件化せず……
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中国の14歳の少女が、小学生の頃から繰り返し強姦されていたと告白。しかも、その相手が小学校の時の学級担任だったことで、衝撃が広がっている。
「未来網新聞」(11月17日付)によると、安徽省合肥市廬江県に住む14歳の少女・王慧慧さんは、小学6年生の2学期に、当時の学級担任だった教諭・孫に呼び出されて強姦されたという。慧慧さんの父親はその日、彼女が股間から血を流していたことを覚えているというが、生理によるものだと思い、それ以上は気に留めなかったという。
その後も慧慧さんは体を求められ、応じなければ殴られた。3~4回にわたって犯されたが、口止めされていたため、両親に打ち明けることはできなかったという。
あるとき、慧慧さんが薬を飲んでいることに気づいた父親が問いただしたところ、彼女は孫からもらったことを打ち明けた。そして、その薬の正体は、なんと避妊薬だったのだ。
父親はすぐに廬江県の教育局と警察に届け出た。慧慧さんは病院に連れていかれ、処女膜の状態を検査された。長年の強姦被害によって身も心も傷つけられた14歳の少女にとって、これはセカンドレイプといえよう。
しかも、そこで下されたのは、「比較的整っている」との診断結果だった。しかし、この診断書は被験者名の欄が空欄で、病院のハンコもない。ただ医師のサインがあるだけで、正規の診断書であるかどうかも怪しいシロモノだったという。
教育局は、「明らかな濡れ衣だ」と事件を否定。記者が、なぜ診断書に被験者名とハンコがないのかを問うと「公安局が処理したことで、教育局は介入できないし、診断書も見ていない」と、完全に責任を警察当局に転嫁した。
診断書の画像を学校関係者に送り、電話取材したところ「そんなはずはない。ちゃんと名前は記載されている」と否定。ところがしばらくしてから再度電話がかかってきて、「その診断書はおそらく正しく、さっきははっきり見ていなかった。ただ時間がたっていて記憶があいまいになっているので、公安局の見解が正しい」と、やはり責任を転嫁したのだった。
校長は「疑惑の孫教諭は事件発覚以来、情緒が不安定で、学校を休みがちだ」とした上で、教諭の身のの潔白を主張。司法に訴えることを検討しているという。
まさに中国の人治国家ぶりが明らかとなった……と言いたいところだが、首相の友人のレイプ疑惑が不条理に闇に葬られた国に住む者としては、耳が痛いところでもある。
(文=中山介石)
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