『監獄のお姫さま』“女優”の過去が明かされ、伊勢谷友介フル稼働も視聴率大幅ダウン!
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ふたばの証言はすぐにマスコミに漏れて報道されてしまったのですが、そのことを知ったカヨたちの脳裏にふと、「ふたばは裏切者なのでは?」という疑惑が浮かんだところで終了となりました。
今回は吾郎への復讐計画が本格的に動き出す回となり、これまで以上におばさんたちがノリノリ状態。また、前回までは演技ではなく病気なのではないかと心配になるぐらい青白い顔をしていたしのぶの表情も明るくなり、刑務所内でのシーンは楽しさを増しました。それだけに、途中でガッツリと洋子の回想シーンが挿入されたのは残念。テンポが悪くなってしまった印象が否めませんでした。
確かにこれまで、メインキャストの中では洋子の過去だけが明かされておらず、気になるところではありました。ただ、洋子は皆がワァワァと騒いでる時にボソッと小言でボケるという一歩引いたスタンスが持ち味だっただけに、今回いきなり“私の話を聞いて”といわんばかり強引に過去の話を始めたのには違和感を感じてしまいました。
とはいえ、ストーカー相手だった大洋泉のスター時代を伊勢谷に、落ちぶれてからをお笑い芸人のAMEMIYAに演じ分けさせた意外性は面白かったと思います。伊勢谷に関しては、カヨたちの回想シーンだけでなく、刑務所内で流れているテレビドラマやバラエティ番組の登場人物など、もはや1人何役かわからないぐらいのフル稼働ぶり。民放の連続ドラマに出演するのは今回が初とのことですが、クドカン・ワールドにどっぷり浸かり、思う存分にそれぞれのキャラクターを楽しんでいるのが伝わってくるため見ていて楽しいです。
ふたば役を演じる満島もまた、看守という立場をいいことに先輩女優たちに向かって躊躇なく「盛りのついたメスババア」だの「ただの面倒くさいおばさん」だのと言いたい放題なところが毎回笑えます。さらに今回、“実は吾郎の味方なのでは?”という疑いがかけられたため、カヨたちの復讐劇に付き合うことになったいきさつや真意も気になるところです。
次回は、ふたばが吾郎の妻・晴海(乙葉)に頼まれて吾郎の監禁現場へ連れて行くとのことで、また一波乱ありそうな予感。残すところあと3話となり、巧妙に張られた伏線もそろそろ回収され始めるでしょうから、ますます目が離せません。
(文=大羽鴨乃)
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