ドラマ『陸王』の記事はネットに出しづらい? “ドル箱作家”池井戸潤にメディアが「忖度」か
#ドラマ #TBS #池井戸潤 #陸王
11月19日放送の第5話で平均視聴率16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の自己最高記録を打ち出したTBS系ドラマ『陸王』。同じ枠で放送された『半沢直樹』や『下町ロケット』と同じく、作家・池井戸潤氏の小説を原作とした同作品だが、ネットでの扱いに違和感を覚える関係者も少なくないようだ。
「どうも『陸王』に関するインタビュー記事などを、ネット上であまり見かけないのではないかとウワサになっています。テレビ誌のニュースサイトを見ても、番組の内容を紹介する記事があっても、出演者やスタッフへのインタビュー記事が、ほかの番組よりも少ないような気がしますね」(テレビ局関係者)
番組制作の裏側に関するスタッフや出演者のインタビューは、テレビ誌や女性週刊誌の定番記事だ。最近では、雑誌に掲載された記事がネット用に再編集されて雑誌が運営するニュースサイトなどに掲載されることも珍しくない。しかし『陸王』では、そのような記事が少ないというのだが、本当なのだろうか。
たとえば「週刊TVガイド」(東京ニュース通信社)のウェブサイト「インターネットTVガイド」を見てみると、『陸王』に関する記事は多く掲載されているが、番組の内容紹介や記者会見レポートなどばかりで、インタビュー記事はない。その一方で「ザテレビジョン」(KADOKAWA)の公式サイトでは、『陸王』のWEB特集が組まれており、出演者インタビューも掲載されている。
「確かに、『陸王』に関する記事がネット上で少ないというのは事実でしょう。その理由として、『ザテレビジョン』が特集を組んでいるということで、そのほかのメディアでの露出を控えているという可能性があります。そして、もうひとつは、原作者の池井戸潤氏がネット上での記事露出に懐疑的だという可能性です」(出版関係者)
池井戸氏は、こだわりが強い作家として知られている人物。自分のあずかり知らないネットの世界で、さまざまな情報が広まってしまうことに抵抗があるのだろうか?
「自身のインタビュー記事やコラムを、ネットで公開してほしくないという作家さんは少なくないです。ネットだと一部分だけを切り取られて拡散し、誤解を生んでしまうことも少なくないですからね。池井戸さんも、おそらく同じ考えなのでしょう。過去にも、池井戸さん関連の記事がネットで公開できなくなったという話は、いくつか聞いたことがあります。『陸王』についても、同じような事情があるのかもしれないですね」(同)
さらに、いわゆる“忖度”が働いている可能性もあるようだ。
「池井戸さん本人が編集者やテレビ局に対して“ネットNG”を要請しているかどうかはわかりません。ただ、池井戸さんがネットを好ましく思ってないというウワサを聞きつけた周囲が忖度した結果、ネットNGのような状況になったという可能性は考えられます。出版社や原作ドラマを作りたいテレビ局にとって、ベストセラー作家は神様のような存在。どんなことがあっても怒らせてはいけないわけです。ゆえに、ちょっとでも炎上の可能性があるネット記事を排除するということは、あり得るでしょうね」(前出出版関係者)
ヒットドラマを生み出す作家をハンドリングするには、さまざまな苦労があるのかもしれない。
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