“死亡フラグ”ビンビンだった『コウノドリ』ジャムパンおじさん星野源は健在!
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■今回の四宮
休憩中、下屋が手にした差し入れのジャムパン(四宮の好物)を「お前にジャムパンは早い」と奪い取る四宮。返す刀で「お前はこれだ」と違うパンを手渡し、「これ何も入ってないやつじゃないですかー」と下屋に嘆かれる四宮。鴻鳥がキープしていた焼きそばパンが小松(吉田羊)に食べられた際、すかさず「ダメだ自分でなんとかしろ」と、自分のジャムパンを保護する四宮。産科にお別れの挨拶に来た下屋に「甘ったれるな」と憎まれ口を叩きながら、ホイップクリーム入りのとっておきのジャムパンを手渡すツンデレ・四宮。今回もいろんな顔を見せてくれた我らがアイドル四宮だが、贅沢を言えば、救命科部長の仙道が産科に喧嘩を売るような嫌味を言った際、「あ?」だけでなく、思いっきりブチ切れて欲しかったところだ。
■やたらと神谷が死にそうな「フリ」が……
今回気になってしまったのは、丁寧なドラマ作りだからそこのバランスは難しいのかもしれないけど、序盤にやたらと「神谷死亡フラグ」が立っていたこと。
「神谷さんって、きっとかわいいお母さんになると思う」(その前に死にそう)
「(出産後あげる予定の)結婚式でさくら(赤ちゃん)とお揃いのドレス着るってきめてるんだ!」(着れずに死にそう)
「先生(下屋)、式きてよ?」(式の前に死にそう)
「あーーーやりたいこといっぱいある! がんばんなきゃ」(すぐ死にそう)
……などなど、先週も仲良くなった切迫早産の患者が亡くなる回だっただけに「あれ? 今回も?」感が多々あり、せっかくの下屋が跳ねるいい話だったのに少しだけもったいない気がしてしまった。
しかしながら、松岡は見事にこの「下屋回」を演じきっており、主役を張れる位置にリーチをかけるほど存在感を示したように思う。
そして短い出番ながら救命科部長の仙道役の古舘寛治も強い印象を残した。
「(救命科でお世話になる期間が)1年ていうのは目安で、必要であれば2年でも、それ以上でも勉強させてもらえれば……」と弁解する下屋を「違う違う、『1年だけかよ』なんて嫌味言ったわけじゃないんだよ(笑)……『1年もたない』って言ってんだよ?」と痛烈に追い込むシーンは、液晶を叩き割りたくなるほど腹が立ったし。
古舘は、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)でバーのマスター山さんだったり、映画『箱入り息子の恋』(2013)で市役所の上司だったりと、星野源との共演も多いのだが、そんな場外でのゆかりを感じさせることなく、ただひたすらに役でムカつきを感じさせてくれてお見事。
ちなみに今回、下屋と白川が2人で会話するシーンが多く、同期としての関係以上の白川の想いが見て取れたり、新人研修医の赤西(宮沢氷魚)が下屋に好感を抱いている様子だったりと、ほのかながら恋の芽生えらしきものも垣間見えたり、次回はムードメーカーの助産師・小松が窮地に陥るらしかったりと、折り返しをすぎて、レギュラー陣にも続々とスポットが当たり出し、ますます観逃せない。
(文=柿田太郎)
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