“勇介ロス”に襲われ……『監獄のお姫さま』帰る場所を失ったおばさんたちが、月に代わってお仕置き宣言!
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カヨもまた、旦那の武彦(赤堀雅秋)との離婚が成立し、出所しても帰る場所を失ってしまいます。その寂しさと勇介ロスで落ち込むのですが、母の日の慰問コンサートで子どもたちが童話『おかあさん』を合唱する姿を見て感動。喪失感を吾郎への怒りに転換させて復讐することを決心し、翌朝の朝食時に雑居房のメンバーと共に「月に代わってお仕置き!」と、某セーラー戦士の決め台詞を拝借して決意表明したところで今回は終了となりました。
さて感想。回を増すごとに面白さがアップしている同ドラマですが、今回も前回以上にクスっとさせられるシーンが多かったです。特に面白かったのが、吾郎・監禁シーンでの“先生”ことふたばのひとり芝居。ふたばは吾郎の秘書を務めているため、姿が見えないことを不審に思った刑事が晴海に電話をかけさせてきたんですね。
そこでふたばは、共犯者だとバレないように犯人たちに襲われたフリをしたのですが、吾郎にビンタし、ベルトを鞭のように床に叩きつけながら、「ババアの群れが! ババアの群れが(襲ってきた)!」などと絶叫。通話が切れるとカヨたちが冷めた目をしながら「先生、ババアはなしです」と咎めるのですが、前回の放送で、吾郎が「おばさん」と言った際にふたばだけが怒らない、というくだりがあったことも相まって笑ってしまいました。
また、刑事に疑われることを恐れて一旦、ふたばは吾郎の家に向かうことになるのですが、「コンビニ寄るけど何かいる人?」という問いかけに対して、財テクが「わたしあれよ、まん、まん……」と何やら思い出せない様子を見せ、他のメンバーから「肉まん?」「チャッカマン?」ときたところでカヨが「ハッピーターン?」と言うくだりもおばさん特有の天然ボケな感じが伝わり面白かったです。
初回から第3話あたりまでは、こういったストーリーに関係のない小ネタが滑りまくっていたためテンポが悪く感じられたのですが、前々回あたりから主要キャスト陣の呼吸が噛み合い、笑わせるシーンがありつつも吾郎への復讐に至った経緯が淀みなく展開されたため、今回の復讐決意シーンもすんなりと受け入れることができました。また、細かい伏線が数多く散りばめられ、それが今後どのように回収されていくのかも楽しみ。次回の放送が待ちきれません。
(文=大羽鴨乃)
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