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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 被害の貴ノ岩、週刊誌が撮った“今”
週刊誌スクープ大賞

「頭に包帯なく、柔和な表情で……」暴行被害で雲隠れの大相撲・貴ノ岩、週刊誌が撮った“現在”

 貴乃花親方は10月末に鳥取県警に被害届を出していたが、相撲協会には伝えていなかった。協会がこの問題を知ったのは、その数日後の11月2日だが、その日、貴乃花と貴ノ岩はそろって福岡県田川市の市長を表敬訪問し、記念写真まで撮っている。

 5日になってようやく貴ノ岩は福岡市内の病院に入院する。先の診断書は11月9日付だから、暴行を受けてから2週間以上が経っているのである。

 日馬富士は暴行の事実を認め、3日目から休場している。だが、被害者側である貴乃花は報道陣に口を開いていない。

 文春によれば、現場はカラオケボックスで、日ごろは、貴乃花からモンゴル力士とはつるむなといわれている貴ノ岩が、こうした席へ出ることはないという。

 どういう経緯かわからないが、日馬富士に向かって貴ノ岩が、「これからはオレたちの時代です」といい、それにブチ切れて日馬富士がビール瓶だけでなく、マイクでも頭を殴ったそうだ。

 ガチンコ相撲を貫く貴ノ岩は、今年初場所で、初顔合わせの白鵬を破り、稀勢の里の初優勝をアシストしていたから、モンゴル力士たちの間に何やらわだかまりがあったのかもしれない。

 文春で相撲担当記者が、大きな存在感を持つモンゴル勢だが、そのつながりの強さが時として八百長ではないかという疑惑をささやかれることにもなると話し、「それと距離を置いていた貴ノ岩が暴行の被害に遭っており、より深い背景まで、しっかり調査すべきではないか」(相撲担当記者)。

 横綱の暴行事件は許されるべきではないが、相撲協会の中で特異な存在である貴乃花の不可解な行動が、この件をより複雑にしているようである。

 この問題で連日ワイドショーは大騒ぎだが、白鵬が、日馬富士はビール瓶で殴っていない、その場で貴ノ岩も謝罪し、先に帰宅させたと報道陣に答えたことで、様相がガラッと変わってきた。

 場所中に、横綱が発言するのは異例だろう。他にも現場にいたのだから、もしこの証言が嘘だとしたら、白鵬も引退に追い込まれるかもしれない。

 そうした覚悟のうえでの証言だから非常に重いはずだ。しかも、貴ノ岩が警察に出した診断書には、骨折はしていない、軽いけがだと書いてあると、朝日新聞が報じた。

 だとすれば、沈黙している貴乃花が、モンゴル勢への嫌がらせとして、事を大きくしたのだろうか。風向きは、貴乃花と貴ノ岩の方へと変わり始めたようだ。

 週刊誌もワイドショーも、暴力はいけないが、貴乃花のやり方もおかしい、いや、日本相撲協会の体質を変えなければいけないなどと侃々諤々だ。

 八角理事長を追い落とすための貴乃花の「陰謀」説まで出てきて、場外乱闘の様相である。

 現代は、この件がここまで拡大しては、八角理事長も、次と見られていた伊勢ヶ濱親方の目もなくなり、相撲協会改革を訴える貴乃花が理事長になってもおかしくないと、スポーツ紙関係者にいわせているが、それは無理だろう。

 そうだとすれば、貴乃花は会見でも開いて、自分がなぜこうした行動に出たのか、今の相撲協会の膿は何なのかを、自分の声で語らなければいけない。

 このままいけば、貴乃花とモンゴル勢の間に「遺恨」が残り、また暴力沙汰が起きるのではないか。

 相撲評論家を含めて、この世界に人材が払底していることこそ、最大の問題であろう。

 FLASHは、初日から休場している貴ノ岩が隠れている姿を激写している。

 14日、貴乃花の若い衆が大きなお盆に朝食を載せて、幕内力士の宿舎に向かった。

 そこに貴ノ岩がいるとピンと来たカメラマンが張り込み、部屋を覆っていたブルーシートが風になびき、その向こうにいた貴ノ岩の姿をバシャ!

 頭に包帯を巻くでもない、柔和な表情をした貴ノ岩の顔がよくわかる。

 こんな座敷牢のようなところへ入れられて、さぞかし忸怩たるものがあるだろうに。

 親方のいうことは絶対にしても、このまま休み続ければ、来場所は十両へ陥落する。気が気ではないだろう。同情する。

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