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週刊誌スクープ大賞

「頭に包帯なく、柔和な表情で……」暴行被害で雲隠れの大相撲・貴ノ岩、週刊誌が撮った“現在”

 またまたセクハラ“事件”である。宮田俊男(42)という、「みいクリニック」院長で、安倍官邸で非常勤の補佐官を務めたこともある人物だそうだ。

 そこで働いていたA子は、宮田から「僕の師匠みたいな先生と飲むから、来ないか」と誘われ、友人のB子を誘って新宿にあるレストランで食事をしたそうだ。

 その後、バーを2件はしごし、その先生が帰るのを見送り、また別の店で飲んだが、宮田が、さっきの個室のある店へ戻りたいというので3軒目の店へ戻ったという。

 A子もB子もそこで酔っぱらって眠ってしまう。すると、宮田がA子の胸を触り、B子の下着の中にも手を入れてきたそうだ。

 2人は、宮田が会計している間に逃げ出した。

 その日の晩、宮田から「申し訳なかったです」というSNSが来たそうだが、返信してはいないという。

 その後、A子はクリニックを辞め、弁護士を通して慰謝料や謝罪を求める内容証明を出したが、なしのつぶてだそうだ。

 宮田は文春の電話取材に、「まったく事実無根」だと答えている。その場には師匠と慕う先生もいたし、彼女は「重度の精神疾患を抱え、薬も飲んでいる」とも話している。

 彼女のほうは疾患のことを否定し、店の店員も、店に戻ってきたときは3人だったと証言している。

 2人は、11月9日、裁判所に民事訴訟の訴状を出したという。

 たしかに、朝方まで深酒していたというのは、やり過ぎだと思うが、ここまで2人を怒らせたのは、単なる触っただけとは思えない。

 相当なことまでされたのではないのか。そう思わざるを得ないのだが、さて宮田院長はどうなさるおつもりか。

 元TBSワシントン支局長のように、官邸に泣きついて、もみ消してもらうつもりなのだろうか。

 9人の人間を殺し、遺体を損壊した白石隆浩容疑者は、取り調べに対して饒舌のようだ。

 文春によると、浴室に横たわる遺体に手をかけ、解体していく一部始終を自分のスマホで撮影していたという。

「この事件は、金銭目的という単純な犯行動機では到底説明がつかない。その画像の多くは、まるで“戦利品”のようで、捜査が進むにつれ“快楽殺人”という側面が見えてきたのです」(捜査関係者)

 この事件を追っている知り合いの新聞記者に聞いたら、白石は被害者が亡くなる前か後かはわからないが、「犯している」そうである。

 1人目の女性を殺害後、白石は「死体の解体」「腐敗臭の抑え方」というキーワードや、「死姦」「死体を食べる」という言葉で検索していたそうだ。

 この事件の全容が明らかになるのは、まだまだ時間がかかりそうである。

 文春は、この事件では被害者の顔写真や実名が報じられているが、それについての賛否をメルマガ読者にアンケート調査した。

 総数655のうち、賛成が約22%、反対が62%だったという。反対する人の理由では、被害者のプライバシーを大事にしてというものが多いようだ。

 ジャーナリストの江川紹子は賛成派で、その理由こう話す。

「いつどこで誰が何をしたという要素を分かる範囲でしっかり書くというのが、報道の基本。人間の存在は数字や記号だけで表せるものではありません。みな名前があり、様々な表情を持つ個人です。その人生が絶たれた。その事実を実感を伴って伝えるために、実名と写真を報じるのはとても大事なことだと考えます」

 私も同じ考えだ。相模原障害者施設殺傷事件のとき、警察は障害者という理由で、被害に遭った人たちの実名を公表しなかったため、警察は恣意的に匿名にするべきではないという批判が起きた。

 原則は実名発表。それを載せるかどうかを判断するのは個々のメディアに任せる。

「近年あらゆる場面で匿名性が浸透し、タブーばかりが増えいく傾向にありますが、それでは結果的に公的機関の不手際などが隠蔽されてしまう恐れもあるのです」(立教大学の服部孝章名誉教授)

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