品川祐の“嫌われキャラ”はビジネスの領域!? 「嫌われてることは俺の生命線」告白の真意とは
#お笑い #品川祐
■品川が礼儀を覚えたのは芸能界ではなく格闘技界
生前の源内と違い、品川の残した腕や実績を認める声は意外に多い。10月19日放送『深夜でロンドンハーツ』(テレビ朝日系)に出演した品川は、匿名のテレビスタッフから「あんなにトークが上手いのにレギュラーがない」と指摘され苦笑していたが、よく聞くとトークスキルについて認めるエクスキューズは付いているのだ。
だからこそ大事になってくるのは、好感度。10月25日放送『良かれと思って!』(フジテレビ系)に出演した品川は世間からの数々の苦言を浴びているが、その内に「丸くなり始めてから面白くなくなりましたね」という声があったことには注目したい。
以前、『アメトーーク!』で「どうした!? 品川」という企画が放送されたが、やはり品川は丸くなった。番組内で彼は、その理由として「格闘技」を挙げている。現在、ジークンドーの中村頼永師父から教えを受けている品川は「先生と出会ったことで、40歳にして初めて礼儀みたいなものを覚えた」と告白する。芸能界ではなく格闘技の先生から初めて礼儀を教わるというのも妙に変則だが、それを契機に変わったと品川は自覚しているようだ。
つまらなくなってしまったならば本末転倒だが、丸くなった彼が世を刺激することは昔ほど多くないようだ。
■トレエン・たかしに平気でいじられる品川
現在、放送中の『笑あがき~崖っぷち芸人成り上がり実録~』(NHK)に、品川は出演している。「未だ売れていない若手芸人が、すご腕芸人に弟子入りし、指導され成長していく姿をとらえる」がコンセプトの同番組、“すご腕芸人”としてお呼びがかかったのが品川である。
「僕はどっちかって言うと小器用なタイプなんで。大振りな人のフォームを僕の小器用さで修正したらいい漫才になるかなって」
企画スタート直前にこう宣言した品川であったが、確かに彼の出すダメ出しは緻密。ある芸人には「ボケのキャラが強すぎてツッコミが消されている」、また別の芸人には「無理して芸人っぽくツッコむ必要はない」とアドバイスしている。
こうした数々の言葉を受け、劇場で苦悩する若手コンビの横を、偶然にもトレンディエンジェルのたかしが通り掛かった。若手コンビから番組の趣旨を聞き、師匠が品川だと知ったたかしは、開口一番「すごい人だよな、的確でしょ?」と品川を褒めちぎる。しかし、直後に打って変わって「でも、品川さんって賞レースで結果出してないですけどね。結果出した人に教えてもらいたくない?」と、野暮なことを言い出すたかし。事実、たかしは『M-1グランプリ2015』で優勝した実績の持ち主だ。
南海キャンディーズ・山里亮太が品川に受けた過去のいじめを告白した事件はおなじみだが、それも今は昔の話か。たかしのような後輩芸人からこのようないじりを受ける光景に、隔世の感を覚える。
現在、テレビのレギュラー番組は0本だと公言する品川。確かに以前ほど彼をテレビで観ることはなくなったが、まったく観ないわけじゃない。そして時折、バラエティ番組にゲストという立場で顔を出す場合、やはり“嫌われ者”としての側面を求められることが多いようだ。
『オー!! マイ神様!!』にて品川は「今、嫌われてるって俺の生命線かもしれない」と発言しているが、言い得て妙。彼の“嫌われ者”としての側面は、もはや「ビジネス嫌われ」と呼べる域に入っているのかもしれない。
(文=寺西ジャジューカ)
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