瑛太「ベッドシーンで本当にヤッてる俳優がいる(笑)」発言の異常性
俳優の瑛太(34)が、11月14日放送のトーク番組『チマタの噺』(テレビ東京系)に出演、MCの笑福亭鶴瓶とBGMもなしで1対1のトークを繰り広げた。
しかし冒頭、驚きの発言があった。瑛太と鶴瓶は、日本中央競馬会(JRA)のCMで共演した経験があるが、その撮影現場で鶴瓶が「俺、今度ベッドシーンすんねんけど、大竹しのぶさんと」とつぶやいた際に、瑛太は小さい声で「最近の若手の俳優はみんな本当にしてますよ」とポソッと返事したのだという。
瑛太の言葉に動揺したという鶴瓶が、番組冒頭で「何で言うたん? あんなこと」と真意を尋ねると、瑛太は「ちょっと本当に、あんまり言っちゃいけない話なんですけど、そういうことをした俳優がいるんですよ。…………多分」と話した。ベッドシーンの撮影で、演技ではなく実際に挿入してしまうような“最近の若手の俳優”がいるというのだろうか。
鶴瓶は「昔で言ったらピーさんとかピーさんとかピーさんとか、そんなウワサあるもん。(性器が)入ってるのかなと」と昭和の映画界を懐かしむように言い、瑛太は「本当に(大竹しのぶと鶴瓶が)やったら面白かったのに」と笑った。「さんまの元嫁さんやで。(さんまと)仲良いもん」と否定する鶴瓶だが、当該作品である映画『後妻業の女』(2016年公開)の完成発表では、「濡れ場撮影を楽しみにしていたのに、全然させてもらえなかった」と饒舌だったことを筆者は記憶している。
お互い冗談のつもりで話しているようではあるが、これを「冗談」と捉えることが出来るのは、彼らがベッドシーンで無理やり性器を挿入される可能性が非常に低いからだろう。そんなことをもし彼らがされたら、撮影で承諾していない行為を受けたとして即、警察署に届け出るだろうし、暴力だと認識するはずだ。であれば、女優側も、「本当にする」ことを承諾していない場合は同様に、暴力を受けたと認識するだろう。立場や事情から、それを訴えることが出来ないだけだ。「本当にやったら」面白くもなんともない。
少なくとも「そういうことをした俳優がいる」と知ったならば、瑛太は笑い話としてネタにするのではなく、問題視すべきなのではないだろうか。男が女を犯すという構造が彼にとっては当たり前すぎて、問題意識が一切わかなくなっているのか。
ハリウッドで、性暴力やセクハラ被害を著名人たちが口々に訴え、加害者を追放するムーブメントが巻き起こっているが、そんな事実も瑛太や鶴瓶は知りもしないのだろうか。あるいは、それとこれとは別の話だと捉えているのか。日本の芸能界はあまりに平和、いや物騒だということかもしれない。
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