東京では絶対にあり得ない! 独特の香りに酔う……知られざる“サブカルタウン”盛岡の実態
2017/11/11 21:00
#地域 #昼間たかし
盛岡は、東北屈指のサブカルタウンである。
確かに、盛岡あたりは文化の香りがする。ご当地の有名人と聞いて、まず思い出すのは石川啄木と宮沢賢治。そんな2人の足跡を検証すべく、市内には「もりおか 啄木・賢治青春館」という展示施設も存在する。ただし、最近では誰もが知るようになった、2人のクズエピソードには、まったく触れられていない……これは、プロパガンダなのか?
まあ、そういった(どういった?)、文化の系譜があるからだろうか。盛岡は、一種独特のサブカルタウンとして、人知れず発展を遂げている。
と、今回筆者が盛岡を訪ねたのは、取材の帰り道。「盛岡に寄るときには、ぜひ連絡を」と、常々ある人物から言われていたからである。
それが、地元のサブカル事情に詳しい影山明仁さん。影山さんは不動産業を営む傍ら『名作マンガの間取り』(SBクリエイティブ)なる著書も出している、尊敬すべき奇人である。
この本、もし未読なら絶対にオススメである。本業の知識をフル活用し『海街diary』の香田邸、『美味しんぼ』の山岡邸など、さまざまな作品に出てくる家の間取りを、独自の考察で描き出しているのである。
筆者と影山さんが『究極超人あ~る』の聖地巡礼を通じてネットで知り合ったのが、5年ほど前。今回は、オフでは初対面ということで、サブカルやオタクなどを越境して広範な知識を持つこの人物のルポを仕立て上げようと思っていた。
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