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日刊サイゾー トップ > 社会 > 政治・経済  > トランプ氏武器売りつけ報道に異論

「武器はトランプの押し売り」報道に、専門家から異論も……「F35は実質日本製」

首相官邸ホームページより

「安倍首相は多くの武器をアメリカから買うことになるでしょう。そうすれば日本はさらに安全になり、アメリカは雇用が増える!」

 来日していた米・トランプ大統領のビジネスマンらしい発言に、安倍晋三首相は「F35Aもそうですし、イージス艦の量、質を拡充していく上において、アメリカからさらに購入していくことになると思っています」と返答。北朝鮮の脅威に対するものとして、アメリカからの積極的な装備の購入を示唆した。

 これには「アメリカの押し売りに応じるのか」「日本の軍拡競争への参加だ」など反発が広がった。しかし、専門家からは「武器屋としてのアメリカの存在感を周辺諸国にアピールした程度の意味合いしかない」という見方もある。

 軍事ジャーナリストの青山智樹氏は「もともと日本の防衛用機器はほとんどアメリカから購入していますが、その部品の多くが日本製なんです。そうして出来上がった武器をオーストラリアやインドにも輸出しているので、単に“押し売り”とする報道は政権を批判したいマスコミの浅い見方にも見える」という。

 アメリカからの導入が予定されている主要兵器は、F35戦闘機や地対空迎撃ミサイルシステムのイージス・アショア、中型輸送機のオスプレイなどと見られるが、F35は「当面、老朽化したF4ファントムとの交替にすぎない」と青山氏。

「ファントムは1981年に生産終了したもので、一番新しい機体でも40年が経過。その代替にF35が適切かどうかの議論はできても、日本では東京・武蔵村山市にエンジン工場があって、愛知県小牧市の三菱工場に運んで製造しているもの。アメリカにはライセンス料を払ってますが、実質的に日本製なんですよ」(同)

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