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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 女性脚本家ならでは『刑事ゆがみ』

女性脚本家ならではの“女系ハードボイルド”が光る『刑事ゆがみ』もっとみんな、見ればいいのに!

■躍動する“バディ”は、神の子どもたち

 前回のレビュー(記事参照)で、このドラマの主人公は羽生くんだという話をしました。羽生くんはそもそも第1話で「刑事なんだから法に照らして犯人を挙げるのだけが仕事です」と主張しながら登場しましたが、ここまでの事件の捜査に対して「刑事なんだから」以上の動機を持って臨んでいます。前回は、お世話になった上司に対する疑念を晴らすため、今回は自らの失点を取り戻すため。先輩の弓神(浅野忠信)に反発しながら、時には頼りながら、事件を解決していくことになります。

 この2人が、実に楽しそうなんです。弓神と羽生の捜査上の関係が、そのまま浅野さんと神木さんの芝居上の関係に見えてくる。神木さんが真剣に食ってかかって、浅野さんがどーんと構えて受け止める。脚本家がドラマ世界の創造主だとすれば、2人はそこで思いっきり遊び回っている神の子どもたちのよう。特に、これまでにない振り幅を持った羽生という人物を与えられた神木さんは、役者として本当に楽しいんじゃないかなと想像します。

 そういう現場の雰囲気の良さまで伝わってくるくらい、うーん、このドラマ面白いのにね。みんな見ればいいのに!

 それにしても、ネタバレしたくなくて文句も特にないドラマに対しては、あんまり書くことがないですな。ドラマレビューって。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2017/11/03 16:00
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