「勃起したまま91時間→回復不可能な障害」米・囚人が5.7億円を求めて訴えた“チン訴訟”の行方
#海外ニュース
弁護士の数は日本の約30倍、民事訴訟の年間件数は日本の100倍以上という、まさに訴訟大国のアメリカで、またまた“チン訴訟”が勃発した。
米「デイリーニュース」などによると、元囚人の男性が、陰部の勃起が収まらなかったにもかかわらず、看守らが適切な処置を怠った上に嘲笑されたと、刑務所を訴えたのだ。
男性の名はダスティン・ランスさん(32歳)で、不法侵入と禁止薬物所持で有罪判決を受け、昨年12月にオクラホマ郊外の刑務所に服役していた。
ランスさんは、収監初日の12月15日、ほかの囚人からもらった正体不明の錠剤を飲んだところ、陰部の勃起が数日にわたって収まらなくなり、耐え難い痛みを覚えた。そこで、看守らに助けを求めたものの、嘲笑を繰り返すばかりで、なかなか治療を受けさせてもらえなかったという。
ランスさんがようやく医務室に行くことを許されたのは、勃起が始まって91時間が経過した19日のこと。しかし、医務室の医師では処置が不可能で、「直ちに泌尿器科専門医に見せるべきだ」と、看守らに訴えたという。
しかし看守らはこれにも聞く耳を持たず、ランスさんをそのまま牢獄へと連れ戻してしまった。
ランスさんは、この日のうちに釈放されたものの、弁護士によると彼は「回復不可能な障害」を負ったとのこと。
そこで刑務所や看守を相手取り、身体的被害や、憲法で認められている市民権の侵害について総額500万ドル(約5.7億円)の賠償を請求する訴訟を起こしたのだ。
同刑務所を所管する同州ピッツバーグ郡は、今のところ、この件に関しコメントを出していないという。懲罰的損害賠償制度が存在するアメリカでは、日本ではありえないような訴訟で巨額賠償金の支払い命令が下る例も数多い。今後の成り行きに注目したい。
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