フジ月9ドラマ“復活”は一瞬の幻? 篠原涼子主演『民衆の敵』は最悪スタート!
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フジテレビの看板ドラマ枠である月9の篠原涼子主演『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(月曜午後9時~)が23日に放送開始したが、初回視聴率は9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、2ケタに届かず、最悪の発進となった。
同ドラマは、当初16日に初回を迎える予定だった。だが、選挙シーンがあり、「第48回衆議院議員総選挙」(22日投開票)の選挙期間にあたることを配慮して、23日初回に変更された。また、同日、前番組の『プロ野球セ・リーグ クライマックス・シリーズ ファイナルステージ 広島×DeNA』が放送延長となり、30分遅れのスタートとなったことも、多少は影響があったものと思われるが、それにしても、初回としては低い数字。今や、すっかり“フジ御用達女優・俳優”となった桐谷美玲、成田凌のゲスト出演もあったが、その投入効果もさほどなかったようだ。
篠原自身にとっては、前回主演を務めながらも、平均8.7%と振るわなかった、同局の連ドラ『オトナ女子』(2015年10月期)の初回9.9%をも下回り、早くも暗雲が立ち込めてしまった。
月9の初回は、4月期の『貴族探偵』(嵐・相葉雅紀主演)が11.8%、7月期の『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-3rd season』(山下智久主演)が16.3%と2期連続で10%を超えていたが、1月期の『突然ですが、明日結婚します』(西内まりや主演)の8.5%以来、3期ぶりの1ケタ発進となった。
不振が続き、一時は“月9消滅”説すら飛び交ったが、前クールの『コード・ブルー』が平均14.8%をマークする大ヒットとなり、“延命”が決定。2クール連続で高視聴率を挙げれば、消滅説も吹き飛ばすことができる。しかし、『民衆の敵』初回が1ケタ台で先行き不安なスタートとなり、“月9復活”は一瞬の幻に終わりそうだ。
初回は、息子を持つ主人公の佐藤智子(篠原)と、夫・公平(田中圭)がともに理不尽な理由で、仕事をクビになり、夫婦同時に職を失う。そんなとき、インターネットで職探ししていると、二人が住む「あおば市」の議員の当選確率は80パーセントで、就職試験の合格率より、よほど高く、報酬は年950万円と知るや、智子は出馬を決意。ママ友たちのサポートを受けて選挙戦を戦い抜く。最終的に次点で、いったんは落選が決まるも、最後の議席を争ったライバル・磯部真蔵(笹野高史)が体調問題を理由に辞退したため、智子が繰り上げ当選となるという展開だった。
選挙戦を戦ったライバル陣として、笹野のほか、今をときめく高橋一生、トレンディエンジェル・斎藤司、千葉雄大、前田敦子、古田新太、若旦那、大澄賢也が登場。市長役で余貴美子、ママ友役で石田ゆり子、江口のりこらが出演した。
ネット上の視聴者の反応は「選挙、政治、世間をなめすぎ。あんな弁明に拍手を送る聴衆なんていない」「政治を扱ったドラマとはいいがたいくらい軽い。もっとコメディに徹すべき」「選挙は、あんなに簡単にうまくいかない。非現実的」「いい役者を揃えたのに、使い方がヘタ。無駄遣いに見える」といった調子で、手厳しい意見も多い。
視聴者の指摘のように、確かにキャストはなかなか豪華。“政治ドラマ”という点では、希少性も高い。それをうまく、演出や脚本で生かせなければ、第2話以降も浮上することは難しいかもしれない。
(文=田中七男)
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