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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『ありそうでなかった牛丼』って!?
ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第78回

地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?

「ナンジャコリャ???」

 薄っぺらい何かの破片が入っている。それを箸でつまんでよく見てみると、それはポテチ……。なんと、ポテチ入りの牛丼だったのだ!!

 これは、店主が調理中につまんだポテチのカケラがポロリと丼に…なんてわけはなく、食感をプラスするためにあえて入れているということ。

 そういや、独身の若者は、白飯に粉砕したポテチを混ぜて食べることもあるというし、あながち“驚愕のメニュー”というわけではないのかもしれない。

地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?の画像5和牛とポテチのミスマッチなのに美味しい。

 半熟卵の卵黄をトロリと混ぜてさらにひと口、口に運ぶと、

「日本人に生まれてよかった~!」

 と、叫びたくなるほどの幸福感さえ感ぜずにはいられないほどだ。

「どうだ、うまいだろ。うちのは和牛だからね」

 幸せそうな筆者の顔を見て、店主はそう教えてくれた。どおりで柔らかいはずだ。

 実は筆者が入店したのは夜8時頃。入り口が開いていたので入ったのだが、本来夜は会員制で、予約客のみだという。その時は客もおらず食事だけということで入れてくれたらしい。しかし、会員制の居酒屋というのも……。

「何回か来たら、私も会員になれるんですか?」

 そう聞いても、店主は首を横に振る。よくよく聞いてみると、昔から店主はエンターテインメントな業界の方々とお付き合いがあり、会員というのも、そんな方々。店内には、いにしえの大スターの写真も飾られ、常連さんも多いという。なので、筆者が会員になるのは永遠にムリということだ(笑)。

 オシャレな街の地味~な居酒屋と思っていたら、実は夜毎、華やかなお客さんがやってきては宴を催す、ある意味、街で一番SNS映えする店なのかもしれない。和牛変わり丼、うもうございました。

地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?の画像6ヒラメの漬け。
地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?の画像7こちらはマグロの漬け。

押上 嵐山「和牛変わり丼」夜は1800円
SNS映え  ……
美味しさ  ☆☆☆
デートに  ……

地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?の画像8ランチの和牛変わり丼は950円(要確認)。

(写真・文=よしよし)

最終更新:2019/11/28 19:05
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