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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『ありそうでなかった牛丼』って!?
ホントにうまいのか? 珍級グルメハンター第78回

地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?

地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?の画像1見た目は、刺身の付いたありきたりの牛丼セットだが……。

 東京下町の空に楚々として佇む、その姿はまるでレースのドレスを纏った貴婦人のよう。夜には淡い色を纏い、午前0時の鐘の音と共に、切ない別れを繰り返す……。

 そんな美麗なスカイツリーの開業以来、観光客が絶えず、そしてSNSの波に乗り、地味なただの下町だった押上は、一躍、フォトジェニックな街に生まれ変わった。

 そんなオシャレな街の片隅、というか一等地に、渋い外観のカフェならぬ居酒屋がある。その店のランチこそ、「ありそうでなかった」メニューなのだ。

地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?の画像2柔らかい和牛と玉ねぎの煮込みの下に隠れているものは?

 ご覧のように、パッと見は地味で絶対にインスタ映えはしそうにない。しかし、ちょっと豪華な牛丼セットだ。

 味噌汁にお新香、刺身の漬けに三方を守られた本丸の牛丼の真ん中には、半熟の温泉卵が乗っているあたりが、チェーンの牛丼屋との差をアピールしている。

 そんな特上の牛丼をひと口頬張ると、その違いは歴然。細切りの牛肉は柔らかく、味も深い。牛肉と玉ねぎの煮込みの下には千切りキャベツが敷かれ、シャキッとした食感を与えている。

「あー、これなんだよなー。流行のパンケーキやバーガーより、オジサン世代にはこの味だよ」

 ホッと一息ついたその時、そのひと口の中に、何か違う味というか食感を感じたのだ。丼に顔を近づけてよーく見てみると……。

地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?の画像3ん? なんか入ってる。
地味でも街一番のフォトジェニックメニュー『ありそうでなかった牛丼』って!?の画像4こ、これは……。

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