「概念になりたい……」【イヴにゃんローラン】妖精の国からドラゴンに乗ってきたアイドルの意外な野望
#声優 #小明 #声優 on FINDER! #宍戸留美
――じゃあ、イヴにゃんさんも音楽を続けるうちに運命の人に会うかもしれないですね! どういう人がタイプなんですか?
イヴ うーんと、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のジャックと、『シザーハンズ』のジョニー・デップが大好きです!
――骨のようにガリガリで顔色が悪くて、手に刃物がついてる人か~。出会い次第通報した方が良さそうです。ちなみに、学生時代はどんな人だったんですか?
イヴ 今も魔法学校に通っているんですけど、妖精の学校では映画の学校に通っていました。
――映画がお好きなんですね。確か、イヴにゃんさんの好きな映画って『エレファント』とか『害虫』とか『ヴァージン・スーサイド』とかじゃないですか。なんか学校で銃を乱射したり放火したり自殺したりする映画ばっかりだから、きっと鬱屈した青春時代だったんだろうなぁと勝手に思いました。
イヴ ま、まぁ、あんまりお友達はいなかったかにゃ? 妖精の国でも孤独な方だったかもしれない。授業に行きたくなくって、一人で抜け出して図書室に行ってアルチュール・ランボー(フランスの詩人、暗い)を読んだりとか、そういう感じでしたね。
――妖精の国も大変そうだなぁ。でもわかりますよ。私も学生時代は引きこもりでしたけど、意外となんとかなりますもんね。
イヴ そう、にゃんとかにゃるのです!
――今、学生時代の自分に声をかけるなら、なんて言いますか?
イヴ にゃんだろうなぁ。「そんなに悩まなくていいよ」って。当時はいろんな青春に憧れてたけど、「キラキラしたものだけが青春じゃないよ。そうやって一人でいろんな映画や音楽や本に出会って感銘を受けることも、鬱屈していることも、全部青春だよ」って言ってあげたいにゃ。
――大人!
イヴ だから、当時は余計に音楽に救われてた感じがしますね。ダウナーだったからこそ、アイドルを発見したときにすごくびっくりしたんです。ポジティブなパワーと生命力があって、今まで聴いてたロックとは別次元の衝撃を受けて「うわぁぁぁ、アイドルやりたい!!」ってなりました。
――実際にやってみてどうですか?
イヴ 最高! まだ自分の理想像には追いつけてないですけど……。
――理想像はどんな感じなんでしょう?
イヴ 今って「アイドルです」って言えばアイドルになれるじゃないですか。すごく消費されている感じがするんですよ。昭和時代のアイドルと今のアイドルって、けっこう違うじゃないですか? 昭和の、神聖な感じのアイドル像に憧れるんです。宍戸留美さんはイヴにゃんの中でずっとそんな感じで、イヴにゃんもそういう本物のアイドルになりたいんです。
――じゃあ、今回『地球の危機』を歌って、目指していた昭和のアイドルに近づきましたか?
イヴ どうにゃんだろう! 自分の中ではまだまだですけど、歌ったことで少しは近づけたかにゃ? けど、宍戸さんは本当にすごいです! 声優にも興味があって、映画の学校に通っていたときにアフレコの授業もあったんですけど、すごく難しくて、「こ、これはできないにゃ」って思いました。でも興味はあるし、憧れてます!
――あ、映画学校の件は設定じゃなくて本当なんですね。
イヴ ん? 地球のことはよくわからないにゃ。
――……。イヴにゃんさんは、これだけ個性が強い方なのに、意外といろんな所に入り込めるのも魅力ですよね。アパレルともコラボされてましたよね。
イヴ そうにゃんです。大阪の「doremi」っていうブランドさんとコラボさせていただいて、衣装を作っていただいたり。あとは、ソロでメイド喫茶とコラボさせていただいて、イベントをさせていただいたりしました。
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