バラエティ界の新たなMC候補として滝沢カレンが急浮上! MCとしての理想的な条件をすべて持つ人材だった
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■意外に悪くない仕切りを見せる滝沢カレン
さっそく、この日の滝沢カレンはMCとしての実力を垣間見せている。
まず、調子が良い軽ボケを連発する芸人・田渕章裕(インディアンス)が登場。彼と対峙してどれだけ話を引き出すことができるか、番組側はMC候補らのために場を用意した。
このシチュエーションで、例えば梅澤アナはボロボロだった。スタジオに現れるや、田渕はまともに椅子に座ろうとしないし、「日本テレビアナウンサーの梅澤と申します」と、よくわからないボケを連発するし。結果、全く話を引き出せずじまいで持ち時間を終了させてしまう梅澤アナ。
一方、滝沢は見事だった。小ボケを連発する田渕を「はい、わかりましたー」「それはそうと……」といなし続け、唐突に「昨日の生き様を教えてください」と、変な日本語を用いて彼女なりにゲストを掘り起こそうとする姿勢。
確かによく見ると、滝沢のMC術は番組を脱線させていない。こまめにツッコミも入れている。結果として視聴者の印象に残るのはMCばかりだったものの、それを断罪するならば明石家さんまのMCだって成立してないことになる。
■21世紀だからこそ成立する、「MC・滝沢カレン」
実は、すでに滝沢はMCを経験済みだ。10月3日に放送された特番『世界! ちょっといいですか?~色んな国で同じコト聞いてみた~』(フジテレビ系)は、異国の文化や国民性をテーマにしたクイズ番組。
この時、MC席に着いた滝沢は、芸人らのトークでガヤついた場に直面するも「はい、それでは切り替えましょう」と淡白にあしらい、惜しくも誤答する回答者に「そういう考えは通用しないと思います」とツッコミを入れ、正解が出ると「大正解です!」と言うつもりが「大喜びです!」と言い間違える、まるで新たなMC像を提示している。ステレオタイプとは真逆の“笑い”と“仕切り”は、新鮮な見どころだ。
かつて、演出家としてテレビ界の第一線にいたテリー伊藤は「たこ八郎をゴールデン番組の司会にしたい!」と息巻いていたものの、その思いが叶うことはなかった。
しかし、時代は変容する。お笑い芸人がお笑い以外の番組でMCを務めることはもはや珍しくなく、冒険的なキャスティングも当時よりは融通の利く現代だ。
この状況は、滝沢カレンにとって好機。突拍子もないキャスティングが許される今だからこそ、彼女は“21世紀の新MC”と呼ぶにふさわしい存在。
もし本当に、彼女が多くの番組にMCとして登場したならば、テレビ界は荒れる。芸能界のMC事情も、新たな境地へ進むこととなるだろう。そんな日を妄想しただけで、ワクワクしてくるじゃないか。
(文=寺西ジャジューカ)
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