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フリーランスを舐めるな……業界で遭遇率が半端ない「自称・声優」という新たな職業?

フリーランスを舐めるな……業界で遭遇率が半端ない「自称・声優」という新たな職業?の画像1※イメージ画像

「声優って、名刺に刷っただけでなれるんだな……」

 音響関連を生業としているAさんは、先日依頼された現場で、そんな場面に出くわした。それは、あるオーディオドラマCDの制作現場。低予算ゆえに名のある声優なんてものはいない。けれども、商業作品である以上、演じているのはプロの声優のハズである。

 でも、いざリハーサルの段階からAさんは「う~ん」と首を傾げるしかなかった。何度やっても、声にメリハリがまったくない女性声優がいたのである。

 休憩時間にAさんは、その声優に尋ねた。

「このシーンは、どんな情景を思い浮かべていますか?」

「は……?」

 何か、おかしなことを言ってるオッサンがいる。そんな顔で見られたという。

「オーディオドラマとはいえ、頭の中に構図とカメラワークを描いていないと成立せず、どんな収録現場でも最低限の知識としてプロの声優はシーンの構図を頭の中で描いているのは当然だと思ってるんですけどねえ……」

 そうAさんは語る。もちろん、活躍する多くの声優にとって、それは当たり前のこと。でも、制作現場ではえてして「素人かよ!!」という「地雷」を踏むような事故もあるという。

「最近では専門学校だけでなく、大学にも声優志望のためのコースを設けているようなところがあります。それだけ、志望者が多いわけで……『自称・声優』ってのも増えていますよね」

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