強敵『ミヤネ屋』をついに撃破!『ゴゴスマ』司会・石井亮次アナの努力と憂鬱
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また、他のキャスターが、コメンテーターとの会話を2~3ラリーで終わらせるのに対し、石井アナは多いときは4~5ラリーまで続けるため、テンポがよい。そのラリー数は、『スッキリ』(日本テレビ系)MCの極楽とんぼ・加藤浩次と共通しているが、彼の場合は疑問に感じることを理解するために応酬をするのだが、石井アナはなんということもない会話を広げ、時には相手とボケ合戦を繰り広げたりする。特に木曜レギュラー・博多華丸とのやり取りは、漫才を見ているようですらある。
しかもコメンテーターが全員、石井アナに気を使わずに好き勝手にしゃべっているのも良い。むしろ何か言い間違いなどをした石井アナに、彼らのほうがツッコむくらいである。
だが、こうした「たたずまい」が受け入れられているのは、宮根というアクの強い人物が裏にいるからであろう。今まで通っていた『ミヤネ屋』という店の味がどうも合わなくなってきたので、気にも留めていなかったけど、ちょうど隣にあり、見た目は悪くなさそうな『ゴゴスマ』という店にしばらく通い続けているという考え方もできる。
もちろん、敵もただ手をこまねいているわけではない。セットを変え、時計表示など画面のレイアウトを変え、宮根自身も、人をおちょくるようなスタンスを極力排除するようになっている。いつか揺り戻しが来て、再び『ミヤネ屋』へ視聴者が流れることもあるだろう。
実はそんな石井アナ、金曜レギュラーのますだおかだ・増田英彦の紹介で、宮根と会ったことがあるという。そのとき彼は宮根に、「ボク、今フリーはどうですか?」と相談したらしい。すると宮根から「2年待て。2年たってバーンって知名度上げて、まだそんな気持ちあるんやったら、オレんとこ来い」と言われたそうだ。
もし石井アナが、宮根が所属しているテイクオフに入った場合、後輩が、フリー転身の恩人でもある宮根の真裏で番組を持つことは考えられないだろう。そもそも一度こうした話を宮根に持ちかけておいて、別の事務所に行けば心証が悪くなる。また、今はまだテレビ局のアナウンサーだが、フリーになれば視聴者の見方も厳しくなる。
このように、身の振り方に関して頭を悩ませることは多そうだが、将来のことは極力考えず突き進んでいってほしい。もちろんすでに関東ほか各地域で放送されている時点でフリーのような立場とも言えるのだが、いずれにしても大いに注目していきたい1人である。
(文=都築雄一郎)
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