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電子決済社会の盲点!? 中国で「サイドミラー泥棒」激増! スマホ決済で“身代金”要求も……

電子決済社会の盲点!? 中国で「サイドミラー泥棒」激増! スマホ決済で身代金要求も……の画像3西安では、タクシーのメーターが盗まれるという事件も

 同市周辺で狙われるのは、サイドミラーだけでない。同じく「西部網」(2月28日付)によると、過去にはタクシーのメーターが盗まれる事件が起きているという。概要はこうだ。タクシードライバーの陳さんがドアの鍵穴にキーを差し込もうとしたとき、すでに何者かに開けられていたことに気づく。すぐにドアを開け車内を確認すると、メーターが盗まれていた。

電子決済社会の盲点!? 中国で「サイドミラー泥棒」激増! スマホ決済で身代金要求も……の画像4WeChatのアカウントを書いた紙が残されていた

 メーターが据え付けられていた場所には、中国版LINE「微信(WeChat)」のアカウントを書いた紙が貼付されていた。陳さんは、すぐにスマホでWeChatを開き、そのアカウントを友達に追加した。その男はメーターを盗んだ本人のようで、WeChatを通じて600元(約1万円)を支払えば、メーターを隠した場所まで誘導すると持ちかけてきた。メーター自体は高価なものではないが、新たに購入するには面倒な手続きが必要で、10日ほど営業ができなくなってしまう。そのため陳さんは、泣く泣く支払ったのだった。

 モバイル決済の便利さにより、窃盗犯は手軽に“身代金”を要求できるようになっている。QRコードは、さしずめ“犯行声明”といったところか。同種の事件は今後、ますます増加する可能性がある。盗まれるのが物ならまだマシだが、この犯罪スキームは、誘拐にも応用されかねないだけに、なんらかの対策が必要になってくるだろう。
(文=中山介石)

最終更新:2017/10/18 11:28
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