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週刊誌スクープ大賞

朝日新聞が“出会いビジネス”開始! 40歳以上限定の「Meeting Terrace」は大丈夫か

 今週の日曜日(10月22日)は投開票だが、当初とは選挙戦がガラッと変わってきてしまった。

 その最大の戦犯が「緑のたぬき」(週刊文春)である。もちろん小池百合子のことだ。

 彼女が率いる希望の党の支持率がガタ落ちなのだ。候補者選定に「憲法改正に賛同しない者」「安保法制に反対した議員」を“排除”するといったり、党代表に就任しながら出馬しないという不可解な行動に、有権者が呆れて離れてしまったのだ。自業自得ではある。

 新潮、文春、先週のニューズウイーク日本版は「傾国の小池百合子」「小池百合子の化けの皮を剥ぐ!」「小池刺客劇場の危うい幕開け」という大特集を組んでいる。

 だが、本来、今回の選挙で問われるべきは「安倍独裁政権の是非」であるべきだ。

 小池も希望の党結成時には「安倍政治を許さない」「今回は政権選択選挙」だといっていた。

 選挙戦に入って最初に出す号では、安倍政権の数々の悪政や森友・加計学園問題疑惑を「徹底追及する」のが、やるべき仕事ではないのか。私はそう思う。

 文春、新潮がいっているように、寄せ集めの「絶望」(文春)「ポンコツ」(新潮)候補ばかりでは、とても政権奪取などできないこと、長年週刊誌をやってきた人間ならわかっているはずである。

 そんなことをぶつぶついいながら各誌を読んでみた。文春は、希望の党への期待感がガラッと変わったのはやはり「排除」発言からで、「高揚感からか、思わず口にしてしまった」(希望の党関係者)そうだ。

 これで、支援組織を全国に持つ連合の神津里李生会長を怒らせてしまった。

「一強政治の問題点は包容力に欠ける点。それなのに、それを批判する小池さんが排除と言ってしまった」(神津会長)

 それをいっちゃお終いである。

 小池の弱味は、時の権力者にすり寄るばかりで、自らがリーダーになった経験に乏しいため、組織がでかくなれば側近に調整や根回しを任せるしかないのに、小池にはそれができない点だと、政治部デスクがいっている。

 その側近にも人材がいない。若狭は小池が出馬するかどうか模索している段階にもかかわらず、NHKの番組で「小池百合子の出馬は次の次ぐらい」と発言し、小池から「政局感がない。もうテレビに出さない」と吐き捨てられたそうだ。

 候補者リスト作りでも、若狭や民進党から来た議員との間で意見が合わず、政党の体をなしていなかったという。

 そんな混乱や玉がなく石ばかりの候補者を見て、土壇場まで出馬を模索していた小池は、これでは勝てないと判断したのだろう。

「実際は単に機を見るに敏で、負けそうな戦いからは逃げ出すのが“小池流”なのです」(閣僚経験者)

 こうした小池のやり方に、都民ファーストの都議2人が反発して離党した。その1人、音喜多駿が知人にこう愚痴ったという。

「小池さんには思想がない。自分のことが好きな人、自分ファースト。(都民ファは)緑の宗教だよ。このまま残っても、小池さんの召使いになるだけだ」

 見かけは頼りないボンボンタイプだが、小池の本質を見ている男だ。

 小池にとって今回の衆院選は自分の中では終わっているのだろう。文春によれば、投開票日はパリの空の下だそうである。

 新潮は、ユリノミクスという経済政策をこう批判する。

「その中のひとつが〈地球に希望を〉であり〈花粉症ゼロ〉である。いい歳をした大人がひねり出したのがこの『小学生作文』だったことが、同党の『実力』を物語っていると言えよう」

 この中には、地方には関係のない「満員電車ゼロ」もある。

 こんな党に、民進党を解体してまで参加した前原代表は、憔悴しきっているそうだが、なまじ当選などしないほうが体のためであろう。

 小池の考える選挙後のシナリオは、こうだという。

「憲法改正が悲願の安倍さんに、改憲の時だけでいいからぜひ協力してほしいと頭を下げさせる。そうして、永田町で自分を干してきた安倍さんにリベンジを果たす」(希望の党関係者)

 自分の恨みを晴らすために安倍と手を組むというのでは、「安倍政権打倒」のために一票を投じた有権者の意思を踏みにじることになるではないか。

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