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週刊誌スクープ大賞

朝日新聞が“出会いビジネス”開始! 40歳以上限定の「Meeting Terrace」は大丈夫か

 ところで、大手鉄鋼メーカーの神戸製鋼所が10年ほど前からアルミ製材の品質データを「改ざん」していたことが発覚した。

 納入先は約200社にのぼり、国産初の小型ジェット機や新幹線、自動車などにも使用され、東芝の二の舞になるのではないかといわれている。

 新潮によれば、このデータ改ざんで最も被害を受けそうなのが自動車業界だという。

「自動車業界では軽量化が時流。車体には強度のアルミを採用していて、ほぼすべての自動車メーカーが何らかの形で神戸製鋼のアルミを使用している」(専門誌デスク)から、リコールにでもなれば、屋台骨が大きく揺らぐ。

 さらに川崎重工を通じてボーイングの機体の部品にも使用されているから、ボーイング社と米政府機関が立ち入り検査をしてクロだと判断すれば、米国が神戸製鋼にペナルティを科す可能性もあるそうだ。

 神戸製鋼の2017年3月期決算は売上高9,237億円で、約37億円の赤字だから、事態は深刻である。

 川崎博也会長兼社長は報道陣に「神戸製鋼の信頼度はゼロに落ちたと思っている」と話したが、自分を含めて取締役も知らなかったと、いつも通りの責任逃れ。

 幹部は、不正の手法は管理職の間で「暗黙の引き継ぎがあった」と話しているから、根は深そうである。

 閑話休題。日刊大衆(10月7日公開)で、週刊新潮がスクープした「このハゲーーーっ!」という音声の使用料が、フジテレビだけで月1,000万円になったと報じている。

「情報番組やワイドショーでさんざん流れた、今年の流行語大賞有力候補ともいわれる豊田さんの“このハゲーーーーーっ!”“違うだろーーーーーーーっ!!”、ミュージカル調の“そんなつもりはなかったんですーーー”といった恫喝音声は、記憶に新しいと思いますが、この音声を1回使用するのに、使用料として5万円プラス税を新潮社に払わなければならないんです。フジは朝の『とくダネ!』から始まり、『ノンストップ!』、『バイキング』、『直撃LIVE グッディ!』の4つの情報番組で、“豊田恫喝音声”を使いまくった。その結果、新潮社への支払いの総額が、月1000万円以上になったということです」(制作会社プロデューサー)

 ということは、他のテレビ局も合わせると相当な「稼ぎ」になったのだろう。老舗の文春砲も多くの動画コンテンツを持っているから、その収入はバカにならない。

 だが、活字週刊誌が動画中心になっていけば、そうした手っ取り早くカネになるコンテンツばかりを追いかけ、地道な取材がなおざりにされないか。

 週刊誌のワイドショー化は、自らの首を絞めることにならないか、心配である。

 ところで、NHKにも過労死問題があったことを、4年も経ってから公表したことが批判を浴びている。

 当然である。電通の過労死自殺を手厚く報じてきたのに、自社のことにはほっかむりでは、報道機関として失格である。

 亡くなっていたのは佐戸未和記者(当時31)。05年に入局し、鹿児島放送局勤務の後、10年からは東京の首都圏放送センターで経済や都庁を担当していたという。

 明るく人望もあったが、亡くなる前には「夜回りがきつい」と友人に話していたそうだ。死因はうっ血性の心不全だった。それがなぜこのタイミングだったのか。

 今年、NHKの記者が偶然、佐戸の両親と遭遇したそうだ。その際、両親は娘の死が社内では周知の事実だと思っていたのに、その記者は知らなかった。

 両親は激怒したそうだ。NHKは慌てて公表したが、NHK側のいい分は「遺族の意向」だとしているが、両親側は、それは違うとコメントを発表して、「社内への周知が私達の本意」だといっている。

 自分の所の都合の悪いことは隠して、他社の批判はするというのでは、メディアの看板を下ろしたほうがいい。

 亡くなった自社の記者を大切に思うなら、そうした事実を早く公表し、佐戸記者と交友があった多くの人が彼女の死を悼むことができるようにするのが常識である。

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