“史上最低脚本家”のリベンジが始まる!?『刑事ゆがみ』初回7.6%も、高評価スタート!
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■脚本家は“最低視聴率”請負人!?
このドラマの脚本にクレジットされているのは3人。1番手は倉光泰子さんです。倉光さんといえば「フジテレビヤングシナリオ大賞」出身で、初めてメーンを張った昨年4月期の『ラヴソング』において平均視聴率8.5%を叩き出し、当時の「月9史上最低記録」を塗り替えた人物。さらに、今年1月期に再び月9に挑んだ『突然ですが、明日結婚します』で全話平均6.7%と、またまた最低記録を更新するという、そんな感じの方なのです。
そして、この2本の作品は、そんな最低な数字以上に、ドラマの出来としても最低だったと感じました。詳しくは各ドラマの最終話レビューに書きましたが(『ラヴソング』/『突然ですが、明日結婚します』)、まあ2作とも見るに堪えない、時間の無駄としか言いようのない、連続ドラマとして成立してない作品です。
でも、倉光さんのことは、ずっと引っかかってたんです。たぶんこれ、倉光さんは悪くないよなぁーと、ずっと思ってた。『ラヴソング』は第4話からストーリーが迷走して破綻しましたが、おそらく主要人物が事情で出演できなくなったことがその原因でしょうし(そしてその理由はたぶん、上の最終回レビューでの推測とは別です)、『突然ですが』は、そもそも撮影が始まっていた別のドラマが中止になって、急ごしらえで見切り発車させた企画なので、全然時間がなかっただけなんじゃないかと。だから、『刑事ゆがみ』には期待していたんです。ちゃんと準備期間があれば、倉光さんは面白いものを書くんじゃないかと。
なぜなら、『ラヴソング』も第3話までは、かなり完成度が高いと感じていたからです。倉光さんの脚本は、人物のキャラクター付けがとにかく細やかで、命を吹き込むのが上手い。プロット上は不必要な、なんでもない仕草を挿入することで、その人の性格や暮らしぶりを想像させてしまう。さらに、例えばAという人物がBという人物に、最初にどう話しかけるかということにすごく気を使っていて、ファーストコンタクトの瞬間にもう関係性が明示されてしまう。そういう瞬間が、『ラヴソング』の第3話までに数多く訪れていたことが、とても印象に残っている。だからこそ、『ラヴソング』のその後の迷走や『突然ですが』の雑すぎる仕上がりに超ムカついていたわけですけど。
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