Sexy Zoneがオリコン1位も「実売はモー娘。が勝ち」? 逆転現象の裏に、ボイメンをめぐる“ジャニーズへの忖度”説
#ジャニーズ #モーニング娘。
10月16日付のオリコンシングル週間ランキングで、ジャニーズ事務所の5人組アイドル・Sexy Zoneのシングル「ぎゅっと」(ポニーキャニオン)が、約11.9万枚を売り上げ、デビュー以来14作連続となる初登場1位を獲得した。
しかし、ビルボードジャパンが発表した同週のシングル・セールスチャートでは、モーニング娘。’17の「邪魔しないでHere We Go!/弩級のゴーサイン/若いんだし!」(アップフロントワークス)が17万8,024枚の売り上げで1位、Sexy Zone「ぎゅっと」は、11万5,187枚で2位だった。一体どうして、こんな逆転現象が起きたのだろうか? 音楽業界関係者は語る。
「単純に、オリコンとビルボードで集計方法が違うからです。オリコンでは、販売促進イベントでの売り上げ枚数は、“イベントの参加人数×2枚”を上限に集計することとなっていますが、ビルボードはそのまま売れた枚数を集計します。モーニング娘。の場合は、販促イベントで熱心なファンが複数枚のCDを買うことも多く、オリコンでの売り上げ枚数は減ってしまう。一方、Sexy Zoneは販促イベントをやらないので、売れた枚数がそのままオリコンチャートに集計されやすい。だから、実売数をより正確に表しているビルボードではモーニング娘。が勝って、オリコンではSexy Zoneが勝つという現象が起きるのです」
本はといえば、オリコンもイベントでの売り上げ枚数をそのまま集計していた。しかし、チャートを上げるためにイベントを数多く開催するアーティストが増えたことを受け、本来の“音楽としてのヒット”をランキングに反映させるべく、集計方法を改めたという経緯がある。
「販促イベントというと、女性アイドルグループを想像するケースも多いですが、同時にオリコンの集計方法変更であおりを食らったといわれているのが、名古屋を中心に活動しているBOYS AND MENです。全国区ではないボイメンは、どうしても東海地方の熱心なファンにたくさんCDを買ってもらわないことには、チャート上位に食い込めない。そのために、販促イベントを数多く開催しています。実際にイベントの効果もあってメジャー進出後3作連続でオリコン1位を獲得し、その後の2作品も2位という結果を出しました。しかし、オリコンの集計方法の変更で、売り上げ枚数が伸び悩んでいるのも事実。2016年8月の『YAMATO☆Dancing』(ユニバーサルミュージック)はオリコン集計で初週売り上げ約21.1万枚だったのが、今年8月に発売された『帆を上げろ!』(同)ではオリコン集計で約16.5万枚に下がっています」(前出・音楽業界関係者)
オリコンの集計方法変更には、販促イベントによるドーピング効果を抑制するという目的だけでなく、特定のアーティストに対する忖度があったとの説も……。
「ボイメンは、販促イベント分の売り上げ集計が減ったとしても約16万枚売り上げている。今回Sexy Zoneは約11万枚でオリコン1位でしたが、もしも同じ週にボイメンがCDを出していたら、Sexy Zoneは2位になって、連続1位記録が途絶えていたかもしれない……というわけです。ジャニーズ事務所にとってオリコン1位記録というものは、事務所の権威を保つための重要なファクターであり、ボイメンに負けることなど絶対にあってはいけない。だからこそ、強豪アーティストとバッティングしないように、リリース週を調整していますが、このままボイメンが勢いを伸ばしていけば、本当に負けてしまうときが来る可能性もある。ジャニーズにとっては由々しき事態ですよ。もちろん、ジャニーズ側からオリコンサイドに、ボイメンの売り上げが落ちるような集計方法に変えてくれと要請があったという事実はないでしょうが、ジャニーズに対する忖度が、少なからずあったのではないかと勘ぐる関係者が多いのも事実です」(同)
とはいえ、オリコンは再度集計方法を変更。今年12月からは“販促イベントの参加者×3枚”を上限に集計することになるという。つまり、販促イベントのドーピング効果は今までよりも高まるということであり、女性アイドルグループやボイメンにとってはプラスに働くことになる。この歓迎できない展開に、ジャニーズはどう動くのか、気になるところだ。
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