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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 秋に見たい、人間ドラマ3選
ベテラン海外ドラマライター・幕田千宏の「すごドラ!」

正統派から変化球まで! 人間ドラマ3選

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『THIS IS US 36歳、これから』が、乾いた心にすっと水が染み込むような癒やし系ヒューマン・ドラマだとしたら、よりダイナミックに生と死を描いていくのが『シカゴ・メッド』だ。ヒューマン・ドラマというジャンルに置いて、メディカル・ドラマは鉄板中の鉄板。これまでも『ER 緊急救命室』や『Dr.HOUSE』、『グレイズ・アナトミー』などの人気シリーズを数多く生み出している医療ドラマの中でも、現在注目されているのが、この『シカゴ・メッド』だ。タイトル通り、シカゴにある医療センターを舞台にした本作は、その救急部門で働く医師や看護師たちが主人公。次々とやってくる患者と対峙し、懸命に医療に取り組んでも神のごとく命を操ることは当然ながら不可能だ。医師は完璧ではないし、それは患者も同様。納得がいかない場面に直面し、誰もが葛藤しながら常に挫折と成功を繰り返す医師たちの姿は、やはりぐっとくるものがある。

 シカゴの救命救急というと『ER 緊急救命室』を彷彿とさせるが、ERばりのスピード感に加え、事件・事故の現場ではアクション・ドラマさながらの迫力、そして単純なハッピーエンドには至らないリアルな人間模様が三位一体となった見応えのあるシリーズとなっている。本作は大ヒットシリーズ『シカゴ・ファイア』の2つ目のスピンオフ作品ということもあり、『シカゴ・ファイア』や『シカゴPD』のキャラクターがサラりと本作にも登場するので、兄弟番組も共にチェックするとよりこのドラマの世界を楽しむ事ができるのもポイントだ。消防・救命のファイア、警察のPD、そして医療のメッド、そのどれもが熱い生きざまを見せてくれるだろう。

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