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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 姫乃たま、ワーカホリックと酒の話
宍戸留美×小明×Voice Artist【声優 on FINDER!】vol.53

「ひと月に原稿〆切20本、ライブ17本……」【姫乃たま】ワーカホリックと酒と自己逃避を巡る“人生旅行”

「ひと月に原稿〆切20本、ライブ17本……」【姫乃たま】ワーカホリックと酒と自己逃避を巡る人生旅行の画像3

姫乃 あっ、確かにお酒飲んでるときの方が挙動が普通かもしれない!

──田代まさしさんが捕まる前に一緒に仕事してたけど、シャブが抜けてるときは手が震えてたよ……。逆にシャブが入ってるときはテキパキしてるんだって。

姫乃 そうそうそう! 飲めないときは、とにかく目の前にある飲み物を飲んで気分を落ち着けてるんですよ。でも、今はせっかくメイクさんに口紅を塗ってもらったから飲めなくて、それで挙動が変なのかな?

──口紅なんてあとで塗り直すよ! メイクさんはそのために来てるんだよ!

姫乃 あっ、ありがとうございます。なんか、そういう感じでやっています。

──危ういね。変な薬とかやらないでくださいね。

姫乃 最近、石丸元章さんと仲良くさせていただいているのですが、ドラッグへの欲望を抑えて、文章を書いて生きているという点で、ほとんど神様ですよね。欲望の抑え方が修行僧。

──カウントダウンそこまで来てんじゃん! でも、身近な人がちょいちょい捕まりがちなところは、私たちの共通点ですね。……そうだ! 共通点と言えば、先日、東洋経済オンラインでたまちゃんが村田らむさんにインタビューされているのを読んだんだけど、そこで私たちの共通点をたくさん見つけましたよ。

姫乃 あれ、主に暗い話しかしてないじゃないですか。

──そうです。まず、暗黒の中学時代です。たまちゃんは中学校でひどいイジメにあったわけですが、私も中学校は大嫌いで1年ほぼ行かずにひきこもってました。そして「全身にかさぶたができる」という奇病も、まったく同じ症状が私にもありました。

姫乃 そうなんですよ! 私、小明さんの本を読んだときに「あ、いた!!」って思った記憶があります。アレすごいですよね、なんなんですかね?

──全身にかさぶたと膿が広がって『蔵六の奇病』みたくなるんだよね。蔵六はその膿できれいな絵を描くけど、私たちはコラムを書いていたんだね。そして19歳くらいでライターデビューしているでしょ、そこも同じです。

姫乃 私はワニマガジン社のエロ本でデビューです。

──私は「BUBKA」! まだアイドル誌じゃなくってハードなゴシップ誌だった頃の。

姫乃 同じだー。いやでも本当に文章を書く仕事ができてよかったです。

──アイドル一本で食うなんて、できなかったしね。

姫乃 里咲りさちゃんとか、絵恋ちゃんとか、ライブ稼業で食べている周囲の人ともぶつからなくて済むのが良いです。兼業している中途半端さが、本職の人に対して申し訳ない気持ちもありますが……。

──ああ~、たまちゃんの世代は大変そうだね。私の時代って、まだ基本は可愛さが売りの事務所所属のアイドルが多かったから、その中でフリーで変わったことをすればナンボか目立ったんだよ。でも、今はフリーでなんでもできる上に、変な奴が多すぎるよね。ミスiD界隈とか、それの最たるもんだよね。

姫乃 しかも、みんなやる気があるでしょう?

──やる気がある上に、元気がない人たちに向けて活動している人が多いのも、やっかいなんだよ。昔は、元気なアイドルには元気なファン、ダウナーなアイドルにはダウナーなファンで住み分けができていたのに、今はもう全部まざっている感じ。それに、今は事務所に入らない子が多いから、アイドル同士のつながりも大事にしなくちゃいけなさそう。大変じゃない?

姫乃 私は業界から相手にされていない感じなので、のうのうとやっています。あと、なんだかんだでみんなアッパーなんですよね。里咲りさちゃんはアッパーの化身ですし、絵恋ちゃんは性格的にはアレですけど、ライブはアッパーです。

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