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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ヤバすぎる新食感のグルメ番組
テレビウォッチャー・てれびのスキマの「テレビ裏ガイド」第159回

食べることは生きること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実

 暗闇の中、いつものように客を取り、金をもらって戻ってきた彼女。その報酬は、わずか200リベリアドル(約200円)。その金で、150リベリアドルの食事を買う。スープと白米だけ。1回体を売って、ほぼ1食分だ。

 食べることは生きることだ。この番組は、それをあまりにも生々しく見せ、むき出しにさらしている。ほぼ白米だけのリベリアの娼婦の飯を伝えた直後に映し出されたのは、台湾マフィアの豪勢な食事。1万円以上するフカヒレまるごとスープを毎週食べている。その強烈なギャップにクラクラする。
けれど、それが現実だ。

 食事は、現実を如実に表す。食事から、世界の現実の確かな一部が見えてくる。

「これはグルメ番組です」

 確かにグルメ番組だ。けれど、あまりにも“新食感”なグルメ番組だった。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/

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生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実の画像2

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生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実の画像3

最終更新:2019/11/28 19:42
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