トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 海外  > 中国ディススマホゲームが波紋

リアルすぎ? スマホゲーム『汚い中華料理店』が波紋

リアルすぎ? スマホゲーム『汚い中華料理店』が波紋の画像4ネコを追い回すワンフー

 また、レストランで働く違法滞在者を移民局の係官が捕まえに来たり、保健所や税務署の査察が来ると、ワイロを渡して見逃してもらったりする。

 このゲームのプレビュー動画を見て怒り出したのが、現地に住む中国系の移民たちだ。

 カナダのお隣、アメリカで下院議員を務める中国系アメリカ人のグレース・メン氏は、このゲームについて「アジア系アメリカ人に対する典型的な人種差別である」として、アップルとグーグルに対して、このゲームの配布を拒否するよう呼びかけている。

 また、カナダのトロントにある中国総 領事館も「このように無責任で差別的なゲームの公開を、強く非難する」という怒りの声明を発表している。

 開発したのはトロントにあるゲーム開発会社で、今回の抗議に対しては「私たちのゲームは主に風刺とコメディであり、内容が正しい中国文化を表現しているわけではない」と反論している。

 表現の自由が認められているアメリカやカナダは、同時に、人種差別的な表現に対しては極めてセンシティブな国でもある。以降、多くの抗議の声が寄せられたのか、10月5日になって、この会社は「ゲームの配布をとりやめる」と発表。「決して中国系文化を侮辱する意図はなかったが、中国系コミュニティに対して謝罪する」と述べている。

 ゲームとはいえ、やはりちょっと行きすぎだったようだ。
(文=佐久間賢三)

最終更新:2017/10/10 14:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画