リアルすぎ? スマホゲーム『汚い中華料理店』が波紋
2017/10/10 14:00
#中国 #海外ニュース
ネコを追い回すワンフー
また、レストランで働く違法滞在者を移民局の係官が捕まえに来たり、保健所や税務署の査察が来ると、ワイロを渡して見逃してもらったりする。
このゲームのプレビュー動画を見て怒り出したのが、現地に住む中国系の移民たちだ。
カナダのお隣、アメリカで下院議員を務める中国系アメリカ人のグレース・メン氏は、このゲームについて「アジア系アメリカ人に対する典型的な人種差別である」として、アップルとグーグルに対して、このゲームの配布を拒否するよう呼びかけている。
また、カナダのトロントにある中国総 領事館も「このように無責任で差別的なゲームの公開を、強く非難する」という怒りの声明を発表している。
開発したのはトロントにあるゲーム開発会社で、今回の抗議に対しては「私たちのゲームは主に風刺とコメディであり、内容が正しい中国文化を表現しているわけではない」と反論している。
表現の自由が認められているアメリカやカナダは、同時に、人種差別的な表現に対しては極めてセンシティブな国でもある。以降、多くの抗議の声が寄せられたのか、10月5日になって、この会社は「ゲームの配布をとりやめる」と発表。「決して中国系文化を侮辱する意図はなかったが、中国系コミュニティに対して謝罪する」と述べている。
ゲームとはいえ、やはりちょっと行きすぎだったようだ。
(文=佐久間賢三)
最終更新:2017/10/10 14:00
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