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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 浦沢直樹の新連載にファン半信半疑

「もう投げ出さないで!」浦沢直樹の「オリジナル」新連載に、ファンは半信半疑で……

 マンガ家の浦沢直樹が10月20日発売の「ビッグコミックオリジナル」21号(小学館)で、新連載をスタートする。

 浦沢が連載を持つのは、昨年8月に「モーニング」(講談社)で完結した『BILLY BAT』以来、1年ぶりとなる。『MASTERキートン』や『MONSTER』『20世紀少年』など、謎が謎を呼ぶストーリー展開に定評がある浦沢だけに、ファンならずとも新連載に期待がかかるのだが……。

「確かに浦沢さんの作品は、巧妙に張り巡らされた伏線で、次はどうなるのだろう? と、読者に期待をさせるのが上手い。しかし、盛り上げるだけ盛り上げておいて、時にその伏線を回収せずに作品が終了してしまうので、最後まで読んだ読者は肩透かしにあい、ダマされたような気分になることもあるんです。『BILLY BAT』も、紀元前から2001年という壮大な時系列の中で展開する歴史ミステリーなのですが、やはりそこで提示された謎や伏線は回収されないまま、連載が終了してしまいました。もちろん、全てを明らかにせず、あいまいな形のまま余韻を残して終わらせるという作風もあるので、一概にダメとは言えません。ただ、同作はたびたび長期休載がありましたから、単に行き詰まって放り投げてしまったのでは?」(コミック誌編集者)

 実際、今回の新連載のニュースに対しても、「最初だけ盛り上がって、後半失速するんだろ」「思わせぶりなのはもうやめて、昔のように普通に面白い漫画を描いてくれ」「5巻くらいで終わるなら読む」などの声が上がっている。

「読者は、これまでにもさんざん裏切られてきましたからね。特に『20世紀少年』は、物語の核心となる『ともだち』の正体も曖昧だった上、連載終盤は強引な急展開で打ち切りを思わせるような幕切れが、物議を醸したものでした。口さがない読者の間では、“大風呂敷を広げるのは上手いけれど畳むのが下手”という評価が定まりつつあります。一方、浦沢さんには、こうしたミステリー風の作品だけでなく、『YAWARA!』や『Happy!』のようなスポーツをテーマにした作品もありますが、こちらのほうは破綻もなく、誰もが納得する大団円を迎えます。ミステリーもいいですが、単純明快なストーリーの作品も、たまには描いて欲しいですね」(同)

 浦沢といえば、昨年、大手出版社勤務の女性との不倫スキャンダルが報じられたことも記憶に新しいが、果たして新連載では広げた大風呂敷を畳むことができるのか、注目したいところだ。

最終更新:2017/10/07 06:00
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